山号寺号 石井山長勝寺
建立 弘長三年(1263)
開山 日蓮
開基 石井長勝
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帝釈堂 |
長勝寺縁起
伊豆に配流されていた日蓮が鎌倉に戻り、この地にあった石井長勝の邸内に庵を営んだことにはじまります。妙法寺同様に京都本圀寺の旧跡と伝えられており、本圀寺が移転した後、
貞和元年(1345)日静が復興し、山号寺号を石井長勝の名にちなんだと云われています。また
安国論寺・
妙法寺同様にここも
松葉ヶ谷法難の跡と伝えられています。
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本師堂 タイの黄金釈迦像が安置されている |
法華堂
境内にある法華堂は室町時代末期の造営で、この手の形式においては関東最古のものと云われています。その他、境内の片隅には無縁仏となった五輪塔や宝篋印塔などの石塔が置かれていました。しかも五輪塔は安山岩製のようです。
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法華堂 |
長勝寺裏山
裏山は墓地として大々的に造成されています。山として跡形もありませんが、丘陵頂部へは境内から登る道と経師ヶ谷から登る道がありました。
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長善寺があったとされる谷戸方面 |
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名越大谷方面 |
期待していたような遺跡・遺構などは確認できませんでしたが、ここからの景色が壮大でした。鎌倉時代ではどのように活用されていたのでしょう。運が良ければ富士山を展望できます。
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稲村ヶ崎方面 |
※ご注意 一般の拝観者の墓地への立入りは基本的に好ましくありません。
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エリア別 名越)
記事作成 2013年7月18日
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