2014年5月26日月曜日

そうだ伊豆の国市に行こう


旧韮山町


頼朝が流人として20年もの間留まった伊豆の韮山は、現在静岡県伊豆の国市に編入されています。旧韮山町・旧長岡町・旧大仁町が2005年に合併して伊豆の国市となりました。伊豆の国市の人口は49269人、市総面積が94.71平方キロメートル。ちなみに鎌倉市の人口は173504人で、市総面積が39.53平方キロメートルです。つまり伊豆の国市は鎌倉市の2倍以上の敷地面積を持ちながら、人口は鎌倉市の1/3以下となります。実際に来てみると、どこまでも広がる田園風景と雄大な自然に、統計データ以上の開きを感じずにはいられませんが、鎌倉の場合は、人口に加え年間2000万人を超える観光客の存在もあるので、その混雑感・密集感はなおさらかもしれません。

伊豆の国市


伊豆長岡


伊豆長岡と言えば、温泉が有名です。こうして知ったかぶって記事を書いていますが、恥ずかしながら私は今回はじめてここが温泉街だということを知りました。とても賑わっていたと教えられましたが、私が現地に行った限りではその往時の勢いは衰えているように思えました。どこの宿も長い歴史があるようで、昔ながらの旅館といった風情に、逆に私は新鮮で快適な旅を過ごすことができました。

長岡町にある源氏山からの景色
古奈という温泉街の一画 あやめ小路

伊豆に来たら新鮮な海産物といった勝手なイメージを持っていましたが、よくよく考えると、伊豆の国市は海に面していないので、失礼ながらこれといったお土産がありませんでした。しかし温泉街と言えば、温泉まんじゅうでしょうか。しかも事前にお土産に温泉まんじゅうをリクエストされていたので、ネットのレビューで最高評価を受けていた老舗の黒柳というお店で購入して帰りました。後日、お土産を配った各方面から「美味しかった」の反響の嵐。たかが温泉まんじゅうぐらいで・・と思いつつ自分でも食べてみたところ、本当に美味しかったです。

右手にあるのがそのお店 街道を写したつもりが偶然写っていた


観光スポット


現在、伊豆の国市が力を入れていそうなのが反射炉です。反射炉とは大砲を鋳造していたもので、ここに展示されているのは安政4年(1857)の遺品です。炉体と煙突が完全な形で現存している世界唯一の産業遺産なんだそうです。しかも世界文化遺産に推薦されることが決定したそうです。周辺には地ビールを用意したレストランに製茶工場などもあってとても賑わっていました。私は何よりも中世の史跡が見たいと逸る気持ちを抑えきれず、施設内に入らず後にしてしまいました。

反射炉

こちらも行ってませんが、伊豆の国パノラマパークではロープウェイで葛城山山頂に向かい雄大な自然を眺められるそうです。また頂部には色々な施設も用意されています。それから沼津市になりますが、海まで出るとあわしまマリンパークという水族館などが用意されたアミューズメントパークが所在しています。

伊豆の国パノラマパーク 向こうに見えるのが葛城山
あわしまマリンパークのある淡島 本当に島で伊豆の国市からも近い

その他、郷土資料館などがいくつか点在していて、さらに韮山のお代官様で上記した反射炉の製造を手掛けた江川家の邸が残されています。江川家の祖先は鎌倉時代から続く名手なので、もしかしたら吾妻鏡にも載っているのかもしれません。

江川邸


レンタルサイクリング


「さすがに伊豆は車で来ないと無理だろ」と思っていたところ、伊豆の国市観光協会がレンタルサイクリングをやってくれているとのことで、私は今回電車で来ることを決めました。特に韮山近辺は史跡が集中しています。ここらへんは人それぞれだとは思いますが、少なくとも私は自転車で十分快適に過ごせました。車は便利ですけどピンポイントでしか史跡をめぐれないんですよね。


ノーマル・電動アシスト・クロスバイクから選べます。しかも料金は一律。そしてなんと、500円/1dです。500円/1hじゃありませんよ。鎌倉だと最低ランクの自転車でも1時間600円なので、鎌倉の1時間の料金以下で伊豆では1日借りることができます。しかもですね、泊まるからそのまま宿に持って帰って次の日も使いたいとお願いしてみると、全然OKで、追加料金もありませんでした。融通も利きます。ちなみに私はクロスバイクのタイプを借りました。また、宿のある温泉街といえど、コンビになどはちょっと遠いので、探索以外の用途にも役立ちます。こちらのリンク先にその伊豆の国市観光協会が勧めるサイクリングコースがあります。→「伊豆の国サイクリングマップ(PDF)


寺社仏閣


伊豆の国市には建長寺・円覚寺のような豪華な伽藍を有する寺社はありません。ましてや長寿寺のようなイケてる禅寺もありません。但し、ご存知のとおり、伊豆韮山には頼朝や北条時政がいました。鎌倉の歴史好きな人からすれば聖地のような場所です。その北条時政が建立した願成就院では、運慶作の仏像を拝観することができます。東日本ではここ願成就院と横須賀の浄楽寺でしか見れない貴重なものです。そして雄大な自然に囲まれた伊豆ならではの毘沙門堂や滝のある不動明神などがあります。鎌倉とは一味違う史跡めぐりができます。

毘沙門堂
不動の滝


いちいち富士山


伊豆の国市ではいたるところで富士山を眺めることができます。言い方を代えると、意識せずともいちいち視界に富士山が入ってきます。素晴らしいところです。思わずいちいち足が止まってしまいます。

山に登らなくとも平地からこうして富士山が見える
下田街道から


田園風景と地元の高校生


どこまでも広がる田園風景と、これら農作業に関わる方達を見ていると、この人達のおかげで自分はご飯が食べられるのかと、今更ながら改めて気付かされます。東京に帰って美味しくないチェーン店に行ってもご飯を残さず食べなきゃいけないと、今更ながら思い改めました。

いちごの生産が盛んで各所でいちご狩りを受け付けている

それから日曜日には高校生が各所に配置?されていて、観光客に挨拶をし、良ければ案内をしますと声をかけていました。これは観光地ならではの教育の一環なんでしょうか。大人にやらされているとはいえ、自分が高校生だった頃を思うと・・頭が下がる思いです。


アクセス


主な行き方としては、車の場合は東名の長泉沼津ICから下田街道(国道136号)にアクセスして南下します。電車の場合は、新幹線もしくは東海道線で三島駅まで来てから伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り換えとなります。私は今回新幹線で品川から来ましたが、伊豆長岡駅までだいたい1時間半ぐらいでした。あっという間です。また三島から乗り換える駿豆線(すんずせん)は、スイカやパスモなどのICカードが使えません。ただ、普段乗りなれている都心部のJRや東急・京急などと比べると、気持ちいいぐらい座席がフカフカでした。それから混むこともなくゆったり座れて快適です。

伊豆箱根鉄道駿豆線
道の駅は施設も充実 イベント広場や動物園まである



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探索期間 2014年5月
記事作成 2014年5月26日

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