2014年8月7日木曜日

鎌倉の海が見える史跡


鎌倉駅で下りる人の多くが由比ヶ浜へ向かう季節となりました。鎌倉旧市街地内はいくらか空いています。ということで海が見える素敵な鎌倉の史跡をまとめてみました。いつも鎌倉遺構探索を見ていただいている皆さんにはお馴染みの場所となるかもしれません。

光明寺


浄土宗関東総本山となる格式高いお寺です。特に江戸期に隆盛を迎えたようで、大名内藤家が菩提寺とした他、開山と伝わる良忠の墓などがあります。


正覚寺


光明寺開山の良忠が荼毘に付されたと伝わる浄土宗の聖地で、その後に住吉城の大手として活用され境内には壮大なひな壇状地形が施されています。

ひな壇状の最上階から

和賀江嶋


和賀江嶋は日本に現存する最古の築港遺跡です。北条泰時の時代に大々的に整備されました。

港を構築していた石がゴロゴロしてる

大崎公園


住吉城跡からも近い丘陵です。住吉城にいたお殿様が敵の攻撃を受けここまで逃げてきましたが、この先は崖です。逃げられません。そのためか「どうしよう」という地名が伝わっていたそうです。そのまんまですね。

逗子方面を眺めたもの

小坪漁港


将軍頼家が御家人らを連れ遊覧で小坪に訪れている様子が吾妻鏡に記されています。朝比奈三郎が海に潜って鮫を獲ってきたり、兄弟で相撲をとったりと場を沸かせていました。

洞窟から

小坪寺


文明五年(1473)に創建された光明時末寺の報身院が香蔵寺と合併したのが小坪寺です。逗子マリーナと大崎公園のある丘陵部が視界に入ります。


海前寺


永和二年(1376)頃に創建された一遍を祖とする時宗寺院です。寺前には当時の海岸道だった旧道が残されています。


長勝寺


日蓮に帰依した石井長勝が山号寺号の由来です。


安国論寺


日蓮が安房から鎌倉に来てはじめて小庵を営んだところと伝わっており、また松葉ヶ谷法難跡とも伝えられています。


妙法寺


護良親王の遺子となる日叡が中興開山。裏山頂部に護良親王の墓と伝わる石塔が置かれています。


衣張山


浄明寺と名越を繋ぐ丘陵です。鎌倉の東から西側をグルっと見渡せます。



まんだら堂やぐら群


鎌倉にある大々的なやぐら群のひとつです。その景観に圧倒されます。

逗子方面を眺めたもの

祇園山


安養院裏山で祇園山ハイキングコースの見晴台です。鎌倉中心部から眺める由比ヶ浜が素敵です。

見晴台からちょっと下がった辺り

長谷寺


境内も素敵ですが、伽藍が山腹にあるのでこのような景色を眺めることができるのも魅力です。

長谷寺境内から

極楽寺坂


往時の鎌倉の玄関口です。当時の人達はここから眺めた景色に何を思ったのでしょう。後深草院二条が『とはずがたり』に「袋の中にものを詰め込んだような街並み」と記しています。


仏法寺跡


往時では雨乞いの祈祷がここで行われていました。山頂にあったお寺です。確かに、天まで願いが届きそうな場所です。


稲村ヶ崎


和賀江嶋と同じく海が見えるというより海そのものと一体化しています。新田義貞が鎌倉攻めの際にこの辺りを通ったと考えられています。



満福寺


源義経が「腰越状」をここで作成したと伝わっています。彼にはあまり鎌倉でいい思い出がなかったかもしれません。


小動神社


神社裏が断崖絶壁で漁港や江ノ島が視界いっぱいに入ります。


称名寺


金沢家の菩提寺からは往時の六浦港を眺めることができます。寺域も大きい称名寺ですがここから見える景色も雄大です。


記事作成 2014年8月7日

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