2014年10月10日金曜日

2014年10月 鎌倉遺構探索便り


先日の台風の被害


あまりの利用頻度にいい加減レンタルサイクルの店員さんに顔を覚えられて久しい私はこの日も挨拶程度に世間話をしていたところ、先日(5・6日)の台風の話題となりました。神奈川県内では避難勧告が出されたというニュースが流れていましたが、鎌倉ではなんと若宮大路の下馬付近が冠水したそうです。車高の半分ぐらいが水に浸かり動けなくなった車もあったそうです。

下馬交差点 画像は8月撮影

ところで皆さん、鶴岡八幡宮から由比ヶ浜に向けて徐々に土地が低くなっていると思っていません?。確かに八幡宮から由比ヶ浜方面にかけて徐々に土地が低くなっていることは事実なんですが、鎌倉女学院から一の鳥居にかけてまた微妙に登りになるんですよね、あの辺り。ですから八幡宮方面と由比ヶ浜方面の両方向から雨水が下馬交差点付近に流れ込んでしまうようなんです。自転車を借りたお客さんも動けなくなったという人がいて大変だったと店員さんが言ってました。そんな話ついでですが、長谷では船が住宅街まで流れ着いたこともあるそうです。これは文献・資料の記述ではなく比較的近年の話なんですって。


萩の花は・・


さて、先月初めて意識して見た宝戒寺の萩の美しさが忘れられず、この日も見れるといいなぁと思い萩のあるお寺を廻ってみようと思いましたが・・もうダメでした。先月はじめにいつもキレイな海蔵寺が草むらになっていると驚いたことから萩の存在を知りましたが、逆に先月はじめの状態と変わらない景色に肩を落とします。もうピークを過ぎたようです。早すぎる時と遅すぎる時にしか訪れていない私のタイミングの悪さと言ったら・・。そして同じく浄光明寺もダメ。花の命は短いですね。残念。

海蔵寺
浄光明寺

亀ヶ谷やぐら群


亀ヶ谷坂の薬王寺前の家が取り壊されたため、丘陵部分にやぐらがたくさん並んでいるのを確認できます。鎌倉市教育委員会の調査報告書にもの辺りの丘陵一帯に無数のやぐら群が印されていましたが、その状況をようやくこの目にすることができました。家がないとこんな素敵な景観になるんですね。ビックリしました。相馬師常やぐら群のやぐらと形状が似ているような気がします。地域が近いとやぐらを造る職人さんが同じだったからでしょうか、それとも時代が同じだからなんでしょうか。やぐらは興味が尽きません。

亀ヶ谷坂薬王寺前

何の穴?


確か昨年頃から巨福呂坂手前の家が取り壊されて空地になっていますが、よ~く見ると横穴があります。穴が小さくて出っ張っていて称名寺で見たものとソックリです。やぐらじゃなさそうだしあれは何なんでしょう?。そして巨福呂坂を抜けると、浄智寺と東慶寺の間にファミマが出店していました。皆さんにはどうでもいいことだと思いますが、私はセブンイレブン派です。でも実は最近ファミマも気に入っています。ホントどうでもいい情報でした。

巨福呂坂手前にある空地 画像中央に穴が見えるでしょ?

龍宝寺資料館にあったお宝


旧市街地内を抜けて大船方面に向いました。2013年の夏季に玉縄・村岡方面をめぐりましたが、見落としたものや見逃したものがあったので、今回はそれら見逃した史跡の探索補い編です。まず、最近に記事をアップした龍宝寺ですが、資料館を撮った写真に何やら古そうな地図が写っていました。「何コレ凄い欲しいんだけど」と思い立ち寄ってみたところ、地図ありました!凄いです、明治14年の地図でしかも大きいし色分けされているしで見やすくなっています。さらに凄いのが玉縄城に関する城郭を表してくれています。今ちょっと見ているところですが、龍宝寺の丘陵にも城郭が描かれています。これはちょっと記事を書き直すか付け足すレベルの情報です。どうして市史ではここを取り扱かわなかったのでしょう。

一畳ぐらいある大きさの明治14年の地図

ついでに龍宝寺境内。先月は黄色い花で埋め尽くされていたはずが今度はコスモス(たぶんコスモス)が咲き乱れています。さらに境内案内板に写っていた「シャクヤク」という花が凄いキレイなので見てみたいと思って調べたところ、4~6月ぐらいに咲く花なんだそうです。随分先だなぁ~とガックリきましたが、とりあえず来年絶対来ようと思いました。

龍宝寺

ふわん坂のS字状っぷりといったら


次の見逃したものは「玉縄行ってそれを見逃したんかいっ」とツッこまれそうな「ふわん坂」です。こちらも玉縄城の城郭で久成寺の近くにあります。市史にあった七曲坂の記述に「S字状を2つ並べた」とありましたが、こちらの坂道もまさにそんな形状です。一見して底面がコンクリート舗装されていてガックリきますが、坂の傾斜具合といい、ぐるんぐるん曲がるS字状具合といい、当時のままにコンクリート漬けにしただけのような雰囲気にちょっと感動します。さらに坂の頂部ではもう見れないと思っていた萩の花が未だ咲いていました。

ふわん坂
ふわん坂頂部にあった萩の花 ありがとう~

その他では市史の記述にあった七曲坂の長屋門や幻の二伝寺坂などを確認。大船も色々と残されていて面白いですね。それでは山崎に向います。途中、大船フラワーセンター前辺りから七騎谷ハイキングコースで紹介した丘陵が見えましたが地上から眺めると意外に高いんだなぁと感心しました。下画像の丘陵部尾根を歩いたんですよ。

七騎谷ハイキングコースでも紹介した丘陵

山崎天神


山崎天神(北野神社)は夢窓疎石が北野天満宮を勧請したのがはじまりです。未だ何も調べていないのでよくわかりませんが、城郭が施されていることでも知られています。こちらも昨年に訪れましたが、真夏の真昼間ということもあってか体力を使い果たしていたので社殿を見たところで帰りました。そのとき裏に尾根道があるのがわかったので今回ちょっと行ってみることに。

山崎天神社

ここで記事にするにはちょっとボリュームがありすぎるので、印象的だった事だけを紹介すると、裏山には数十個にも及ぶおびただしい数の石塔?石碑?のような石造物が無残にも散乱していました。まさに石造物の墓場といった雰囲気です。どうしたんでしょうねコレ?。青蓮寺裏山にあった石仏めぐりを思い出します。

山崎天神の裏山

山崎天神からも比較的近い昌清院。こちらは一般拝観を受け付けてないのでしょうか。入れないようになっていました。付近にはやぐらが残されていたりと興味の惹かれる物件だっただけにちょっと残念でした。

昌清院

過ごしやすい季節になってきたので鎌倉旧市街地内には遠足や修学旅行のお子ちゃまがいっぱいいました。平日でもゆっくりできない状況です。休日を選べる人は逆に日曜日に行ったほうがいいのかもしれません。

龍宝寺境内

探索期間 2014年10月
記事作成 2014年10月10日

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萩寺 宝戒寺

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宝戒寺

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海蔵寺

十六ノ井など貴重な遺跡が残る扇ヶ谷上杉氏の禅宗寺院

浄光明寺

赤橋流北条氏の菩提寺で旧態地形や鎌倉期の遺跡が残存する魅惑のお寺

薬王寺

鎌倉期の伝承を失った謎の多いお寺

相馬師常墓やぐら群

相馬天王社跡に残された相馬師常の墓と伝わるやぐらに迫る

称名寺

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浄智寺

多くの名僧・高僧が住持した鎌倉後期の禅宗寺院

東慶寺 ~縁切寺

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龍宝寺 早秋編

大船の龍宝寺に行ってきました。素敵な境内の画像をどうぞ。

龍宝寺

スケールの大きさは鎌倉五山並み!大船にある玉縄北条氏の菩提寺

七騎谷ハイキングコース

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鎖大師 青蓮寺

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