2014年10月7日火曜日

七騎谷ハイキングコース


七騎谷ハイキングコース概要


龍宝寺(地図画像⑦)の辺りを七騎谷と云います。殺害された将軍実朝の首を持って逃れてきた七騎の武士らが一時的にここに身を潜めたことにその名が由来すると云われています。龍宝寺のある丘陵部には学校(地図画像③)が建てられてしまっていますが概ね旧態地形が残されています。この尾根道が鎌倉旧市街地内にあるハイキングコースのように公式なものかどうかは微妙ですが、とにかく龍宝寺のある丘陵部には快適に歩ける尾根道が存在します。切通し・平場・見晴らしポイントなどの造作が随所に点在する魅力的な散策路となっています。岡本神社(地図画像①)からスタートして龍宝寺(地図画像⑦)をゴールとします。わずか1.5Kmほどの行程なので大船駅から岡本神社まで歩く距離と大して変わりません。

Google map 七騎谷ハイキングコース
①岡本神社 ②供養塔跡平場 ③山居(栄光学園) ④諏訪神社 ⑤見晴ポイント ⑥横穴 ⑦龍宝寺 ⑧見晴ポイント ⑨玉泉寺 ⑩鐘楼 ⑪堀切 ⑫見晴ポイント ⑬七曲坂 ⑭玉縄城主郭跡 ⑮大船フラワーセンター

お伊勢山エリア


スタート地点とした岡本神社は付近に何も案内板が出ていないので見つけにくいかもしれません。あらかじめ地図を用意するか、GPSを立ち上げておくなどしておいた方がいいかと思われます。天慶元年(938)に建立された岡本神社は別名をお伊勢山神明神社と云い、往時は下社と奥社で構成されていました。現在ある岡本神社はその下社部分で奥社部分は山居(地図画像③)と呼ばれていた場所にありました。奥社部分には現在では学校が建てられているので跡形もありませんが、当時ではこの下社と奥社を行き来する参道が施されていました。ですからこれから行く道は鎌倉時代を遡る古い歴史を持つ古道なんです。

尾根道から見た岡本神社と大船観音

尾根道はすぐに切通しゾーンとなります。こんなマイナーなスポットにこんな素敵な切通しがあるのかと驚いてしまいました。

切通し

切通し路を進み岡本神社から大よそ400~500mぐらいでしょうか、学校(地図画像③)のグランドに突き当たります。この辺りが奥社のあった近くだと思われます。お伊勢山神明神社参道の終点です。下画像の左側のこんもり盛り上がった地形を登って行くと尾根道がまた続くことになります。

一旦ここで終点

陽谷山エリア


丘状を登るとまた尾根道が続きます。龍宝寺の山号を陽谷山と云います。尾根道を進むとちょっとした平場が現れますが、ここが以前まで玉縄北条氏の供養塔が安置されていた場所です。(地図画像②)

玉縄北条氏供養塔跡

供養塔跡平場を過ぎると龍宝寺を取り囲む丘陵地帯となり尾根道が太くなり、さらに丘陵崖面が急峻になっているのがわかります。またちょっとした掘割状のような地形が斜面に横たわっています。どうしてこんなことになっているのかわかりませんが興味深いことには間違いありません。供養塔跡平場(地図画像②)から尾根道は西方面と南方面に分かれます。先に西方面へと向かいます。

龍宝寺裏山尾根

尾根道の西で地図画像の④⑤方面に向かうとちょうど諏訪神社の上を通ることになります。諏訪神社からも尾根道を登り下りできるので余裕のある方は寄り道してはいかがでしょうか。そしてこちら側の尾根先端に行き着くとまた平場が現れちょっとした景色を望めます。ちょうど龍宝寺にある幼稚園や近世墓塔群の上になります。ここからは玉縄城の大手となる七曲坂が視界に入ります。

尾根先端からの景色 中央奥に七曲坂がある

もう一度先ほどの供養塔跡平場の辺りに戻り尾根を南下するとちょうど龍宝寺本堂の裏側辺りになります。(地図画像⑧)ここでもちょっと景色が開けて今度は岡本の街並みを直下に大船観音を遠くに望めます。ちなみに一番上のタイトル画像はここから見える大船観音の画です。

本堂裏辺りの尾根 一体何があったんだろうっていう地形をしている 
地図画像⑧の辺りからの景色 左側丘陵の向こう側に大船観音

この辺りから少し進むと尾根が西に向きます。遠目ながらも玉泉寺(地図画像⑨)の上を歩いているのがわかります。

玉泉寺の上を通る尾根 フェンスの向こうに玉泉寺が見えます

さらに進むと尾根道は龍宝寺トンネルの上を通ることになります。(地図画像⑪)この辺りは緑に囲まれてあまり外の様子がわかりませんが、下から聞こえてくる周囲の音からも道路の上にいることが何となくわかります。そしてここにすんごい堀切がありました。どうしてこんな所にこのような掘割状が横たわっているのかはわかりません。

トンネルの上にある堀切

堀切を過ぎると地図で確認してもわかるとおりいよいよこの丘陵の終点となります。(地図画像⑫)こちらからも景色を堪能できる場所がありました。直下に大船フラワーセンター、そして村岡・山崎方面を望みます。

地図画像⑫からの景色 すぐそこに大船フラワーセンター

尾根道は途中で一旦低くなり龍宝寺境内に近接します。(地図画像⑩)ちょうど鐘楼が尾根道から見えるはずです。出口は迷わないと思います。龍宝寺に下りてハイキングコースを終了します。龍宝寺の境内は広くそして季節毎に花が咲いているのでキレイです。また資料館や近世の建物などが展示してあり鎌倉旧市街地内にある寺社とはまた雰囲気が異なります。

龍宝寺



より大きな地図で 大船・玉縄 を表示

探索期間 2013年8月 2014年9月
記事作成 2014年10月7日

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