2014年12月1日月曜日

紅葉便り 六浦・金沢編


称名寺


この日は特にどうしても人混みにまぎれるのがイヤだったので、混雑しているであろう鎌倉ではなく、六浦・金沢に行ってみました。するとどうでしょう、そんなネガティブな選択肢が逆に幸いしたかのような景観が私を待ち受けていました。ある程度予想はしていましたが、称名寺の紅葉がこれほどまでにキレイだったとは・・ちょっとビックリしました。

称名寺

時期的なものなのかちょっとわかりませんが、黄葉系が目立ちます。それら木々が太陽に照らされて金色に輝く様は、まさに称名寺の山号「金沢山」に相応しいものでした。



そしてもちろんその金沢山に登ってきました。ここから見える景色は季節に関係なく素敵です。往時の六浦港を偲ばせる景観です。

金沢山頂部から
ハイキングコースの橋を渡る部分

金沢八景


称名寺をあとにしてお隣の金沢八景駅に。駅前が再開発されているようです。覚えている景色と随分様相が異なります。ドトールがあったはずですが、ビルごとすっかりなくなっています。あのローカル感あふれる雰囲気が良かったのに、駅ビルとか建てて他の街と変わらない風景になってしまうんでしょうか。更地だった千葉氏邸跡にも何やら建物が建てられていました。

金沢八景駅前
これ以上削るところのない安定の瀬戸神社

権現山・お伊勢山


以前に紹介した『権現山・御伊勢山ハイキングコース』は、紅葉の名所でもあるそうです。駅の裏側からすぐにアクセスできるので行ってみました。赤い絨毯のごとく落ち葉が敷き詰められていましたが、辺りの木々は緑一色です。不思議です。落ち葉は何処から・・


この時期は夏と違って藪が薄れるので、気付かなかったルートや見晴らしポイントなどを発見できます。そして海が見えるポイントがありました。称名寺とは違う角度から六浦港を眺められます。


能仁寺跡、もしくは金沢藩陣屋跡を一望できるスポットに到着。ええっ?すんごい紅葉してるじゃぁ~ないですか。あそこを通ってきたはずなんですけど・・どこも紅葉していませんでした。キツネにつままれたような、もしくはメイクの前と後でギャップがありすぎる女性と出会ったような、そんな気持ちでいっぱいです。

能仁寺跡の紅葉・・

向こうに泥牛庵が見えます。(右奥の丘陵部)木々が紅葉しているのがわかるので、後で行ってみようと思います。


嶺松寺跡


尾根道の紅葉が思ったほどではないので、上行寺で下山して泥牛庵に向うことにしました。とその前に、読者の方から以前に、生協(coop)が潰れたので嶺松寺跡の横穴が丸見えだよと教えてもらったので、立ち寄ってみることにしました。既に次の着工に入っていたようなので、ギリギリセーフでした。

うわ~デカっ

嶺松寺跡の記事で、この大きな横穴は大きすぎるので、やぐらではなく防空壕だろうと結論づけましたが、これちょっと面積が薄すぎません?。防空壕だとしてもこれで何の役に立つんでしょうか。謎がさらに深まります。すぐ横に本当の防空壕がありましたが、クランク状を3回曲がると行き止まりになる短めなものでした。最奥にタイヤが置いてあったので、生協ができる前は車関係のお店がここにあったのかもしれません。

噂の横穴

ちなみに嶺松寺跡と言っても、実際にお寺があったのはもっと谷戸の奥だったそうです。この辺りには地蔵堂があったと調査報告書にありました。この大きな横穴に地蔵堂があったら素敵ですね。

泥牛庵


泥牛庵に到着。泥牛庵は、金沢藩のお殿様が見晴台として利用していた場所に建っています。だからといって見晴らしがいい訳でもありません。ビルが建ち並んだり、埋め立てられたりで、当時とは随分と景色が異なるのでしょう。

泥牛庵

裏山は全て墓地となっているので、あまり立ち入ってはいけないのかもしれませんが、裏山を一周できることに気付きました。向こうに見える丘陵は、先ほど泥牛庵が見えると言ったポイントです。一時間前の私がキツネにつままれた表情で立ちすくんでいた場所です。

京急線路の向こうが能仁寺跡

この辺りは、能仁寺があったことからも上杉氏の六浦における重要な拠点でした。泥牛庵ももとはここから見える景色の何処かにあったものと思われます。



より大きな地図で 金沢・六浦 を表示

探索期間 2014年11月
記事作成 2014年12月1日

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泥牛庵

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