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鎌倉外縁部ルート
駅前のレンタルサイクル店で自転車を調達し、鎌倉から江ノ島方面に向かい、グルっと村岡・玉縄方面をまわって、巨福呂坂からまた鎌倉に戻りました。村岡は地図上では一見して普通の住宅街にみえますが、もともと山となっていた地形のためアップ・ダウンの激しい坂道が多くなっています。坂道を登った向こうにまた登り坂が見えるという、東京では考えられない地形が続いています。地図上で最短コースを選んで進もうとすると、坂道ばかりのとんでもない行程になってしまうので、このような若干遠回りなルートを選びました。でもそのおかげで今回知らなかった史跡に行くこともできました。
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Google map 鎌倉 ①光則寺 ②稲村ヶ崎 ③満福寺 ④常立寺 ⑤岩谷不動 ⑥天嶽院 ⑦慈眼寺 ⑧二伝寺 ⑨常楽寺 ⑩鶴岡八幡宮 |
光則寺
腰越方面に向かう前に、前々回で長谷寺の紅葉を見に行っておきながら光則寺に行くのを忘れたので、ちょっと寄ってみました。名前はよくわからないけど色んな植物が植えられているのが特徴の光則寺です。境内奥の丘陵部寄りがキレイでした。
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光則寺裏山から 紅葉の向こうに甘縄の街並み |
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稲村ヶ崎
長谷から海岸線を伝って腰越へ。「寒いのにまた鎌倉行くの?」と言われますが、この寒いのに海に入っている人もいます。上には上がいます。この日はものすごい快晴でしたが、富士山の所にだけ雲がかかっているという、何とも言えないモヤモヤ感・・
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稲村ヶ崎から |
常立寺
満福寺に寄ってさらに龍口寺から旧道沿いに進み常立寺へ。なんと、こんな素敵な景観になっているとは思いもよらずビックリ!なんとも眩い黄色い世界でした。早めに散ってしまう印象もあるイチョウですが、常立寺のイチョウはどうやら今がピークみたいです。だからこんなにキレイなのしょう。また、お寺側が本堂の前だけイチョウの落ち葉を片付けないという粋な計らいをしているようです。
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常立寺 |
岩谷不動
常立寺から本蓮寺、そして村岡方面に進んでいくと、岩谷不動という案内板が目に入りました。一瞬通り過ぎましたが、岩谷ってつまり岩屋?、やぐら?、と連想し、とりあえず寄ってみることにしました。切岸と旧態地形が残されおり、思ったとおり横穴がありました。どうやら古墳時代横穴墓のようです。
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岩谷不動 |
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藤沢市教育委員会の案内板によれば、岩谷不動は石籠不動尊とも云い、元禄八年(1695)快祐上人が石籠山救法教寺を開き、不動尊を安置したそうです。ですからここは救法教寺というお寺の跡地でもあるようです。境内にはもみじが何本も植えられていてキレイでした。それにしても初めて見た史跡が紅葉の季節っていうのもキレイでインパクトがあります。近くの階段を登ると、往時の救法教寺の裏山部分となるのでしょうか、景色が開けます。
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救法教寺の裏山?から |
天嶽院
片瀬から村岡へ。そして天嶽院(てんがくいん)に到着。昨年の夏に天嶽院に訪れ、参道の美しさにしびれてしまい、紅葉の季節にも来てみたいと思っていました。そんな念願の天嶽院でしたが、んんっ・・ちょっと遅すぎたようです。完全にピークを逃しました。ピーク時は凄いキレイだったんでしょうね。
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天嶽院 |
天嶽院の裏山丘陵が参道部分を陽の光から遮ってしまっています。太陽の位置が傾く正午過ぎの遅い時間が天嶽院参道の最も美しく見える時間帯なのかもしれません。といってもここでじっと待っている訳にもいかないので先へ進みます。
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山門 |
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鐘楼 |
二伝寺
天嶽院から近くの慈眼寺に寄り、玉縄城の出城だった二伝寺へ。こちらでもイチョウの落ち葉をそのままに敷き詰めている箇所がありました。
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二伝寺 |
良文以下村岡三代の墓所となる平場が素敵な雰囲気。
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常楽寺
二伝寺から龍宝寺などに寄って大船駅を越え常楽寺へ。こちらも仏殿の前だけイチョウの葉を敷き詰める粋な計らいです。この手法、今日だけで三社目です。
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常楽寺 |
鶴岡八幡宮
常楽寺から巨福呂坂を越え鎌倉入り。ちょこっと八幡様に寄りました。
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鶴岡八幡宮 丸山稲荷 |
ということで、紅葉便りシリーズ今回で4回目となりました。あらかじめこの時期にスケジュールを調節していたので、紅葉期間中に4回も鎌倉に行けましたが、それでもまだ行けなかった場所がたくさんあります。花の命は短いと言いますが紅葉もそうですね。まだ大丈夫だと思っていたら、あっという間に散ってしまいます。
探索期間 2014年12月
記事作成 2014年12月17日