2015年5月5日火曜日

2015年5月 鎌倉遺構探索便り 逗子・葉山編


行ってきました鎌倉・・を通り過ぎて逗子・葉山へ。鎌倉遺構探索とうとう三浦一族の根拠地となる三浦半島編に突入します。なんてったって三浦半島はロケーションが最高です。特に海岸線からの景色は格別でした。ちなみに鈴木かほる著『三浦半島の史跡みち』(以下史跡みち)を参考に予定を組み立てました。

Google map 三浦半島
①熊野神社 ②逗子駅 ③六代御前の墓 ④鐙摺城跡 ⑤森戸神社 ⑥玉蔵院 
⑦新善光寺 ⑧福厳寺

今回はまず逗子周辺に絞るはずでしたが、海岸線の美しい景色に見とれて葉山のかなり奥深い所まで行ってしまい、急遽次回に予定していた新善光寺(地図画像⑦)に立ち寄り、帰りがてら福厳寺(地図画像⑧)などが所在する長柄近辺に向うこととなりました。まだよくわからない史跡もあるので、今回はこんな所に行ってきましたというダイジェスト形式のご報告となります。

熊野神社


JR逗子駅の裏側に熊野神社があります。凄いです、ただの熊野神社じゃありません。確認できただけでも4基の古墳時代横穴墓が裏山丘陵部中腹にありました。しかもひとつは高棺座(棺座が高い位置に設けられている)タイプのものです。

逗子熊野神社
裏山にある古墳時代横穴墓

延命寺


熊野神社から新逗子駅からも近い延命寺へ。裏山のないお寺は私にとってあまり魅力のないものですが、三浦道香の墓があるということで立ち寄ってみました。三浦道香は、北条早雲と相模国の覇権を争った三浦道寸義同の弟です。『史跡みち』によると、深手を負い移動もままならない道香が、延命寺でわずかな家臣と共に自害したそうです。

延命寺
延命寺にある三浦道香墓

ここから田越川に沿って海岸線に向かいます。下画像はなんてことない川沿いの風景ですが、向こうに山が見えます。なんか凄い素敵だと思いました。東京だと向こうにビルがそびえ立っているだけですよ。

田越川

宗泰寺


川沿いを進むとあったのが宗泰寺。明治の大火で記録類が全て焼けてしまい、よくわかっていませんが、鎌倉期の創建なんだそうです。

宗泰寺

六代御前の墓


田越川沿いをさらに進むとあるのが六代御前の墓です。『史跡みち』によれば、六代とは平清盛の曾孫に当たる人物のようで、ここ田越川で処刑されたと伝わっています。しかし平重盛の恩に報いたいと思っていた頼朝が六代を処刑するはずはないとも同書にあります。どちらにしろ、六代の遺臣たちがこの地で堂を建て墓を守っていたそうなので、この辺りで六代御前が亡くなったものと思われます。

六代御前の墓

墓には存在感のあるケヤキがあります。そして墓石のある場所は少し高台となっているので、遠くが望めます。少しだけ富士山が見えました。さらにここから長柄古墳に登れるようです。行きたい気持ちはヤマヤマですが、今日はできるだけ広範囲をまわりたいので、また今度の機会に楽しみをとっておこうと思います。

六代御前の墓から見えた富士山

鐙摺城跡


渚橋を横切りいよいよ海岸線に出ます。素晴らしい景色に既に「来て良かった感」に襲われます。鎌倉~江ノ島サイクリングコースとはまた違う良さ。しかも江ノ島がここからも見えるのでなんか安心感が。

逗子マリーナ付近からの景観 左奥に江ノ島が見える

日影茶屋というお店の対面にポツンと旧態地形が残されています。これが鐙摺城跡なんだそうです。もちろん三浦一族所縁の城です。城跡とは思えませんがこうして少しでも残してくれているのが嬉しいですね。

鐙摺城跡

諏訪神社


そのまま海岸線沿いにあった諏訪神社に立ち寄りました。丘陵を少し登った場所にあります。諏訪の大神は古来より風占いの神として漁の安全を祈る漁師に信仰されていたと縁起にありました。海の近い土地ならではの神様ですね。

諏訪神社から見えた江ノ島

元町


森戸神社が近くなると少しだけ賑わったスポットがあります。カフェなどのお店が集中しています。この辺りを元町と云うそうです。横浜と同じですね。それにしてもなんなんでしょう、このスタバがあるだけでにじみ出るオシャレ感。

元町

鎌倉にいると、できるだけ多くの史跡を見てまわりたいので、食事している時間がもったいないと思ってしまい、お腹も空かないしほとんど何も食べません。が、せっかく葉山まで来たらどうしてもここで買いたいものがありました。有名な旭屋牛肉店の葉山コロッケです。

葉山コロッケ 80円を3つと60円を2つ購入 素敵なランチになりました

以前ここに連れて来てもらって食べたことあります。そのときはみんなで「美味しいね」なんて言いながら食べてましたが、今回一人でよ~く味わってみると、その美味しさの秘訣は中身がハンパなく詰まっていることだということに気付きました。ここのコロッケを食べたらスーパーやコンビニで売ってるコロッケなんて油の塊としか思えなくなります。

森戸神社


ここも以前に連れて来てもらったことがあります。夕方ぐらいだったのにカメラを持った人がたくさんいたのにビックリしました。聞くと夕照の景勝地として有名なんだそうです。ここは頼朝や三浦一族所縁の史跡ですが、なんとも・・海に面していることもあってか、ほぼ海辺で遊ぶレジャー客の憩いの場になっています。史跡としての雰囲気もへったくれもありません。

森戸神社
あんな所にまで人が・・

玉蔵院


森戸神社から素敵な海岸道を進み、葉山御用邸前を曲がると玉蔵院と森山神社があります。地図には浅間神社とありますが『史跡みち』には森山神社とありました。私の勘違いなのか、ちょっとよくわかりません。ともかくこの玉蔵院に隣接する神社ではお祭りだったようで、多くの人で賑わっていました。

森山神社

新善光寺


前から行ってみたかった三浦半島の史跡の一つ、新善光寺に向かいます。途中の坂道がボディーブローのように効きました。ヘトヘトです。下画像は新善光手前にある滝ノ坂不動尊・吾妻神社入口となる滝の坂です。地名のとおり坂なのが伝わるでしょうか。

滝の坂

吾妻神社を過ぎるとすぐに新善光寺がありました。失礼な話、三浦半島には人気の鎌倉寺社のような素敵なお寺はそうそうないだろうと思っていたところ、なんと、新善光寺、ツツジのお寺だったようで、今が旬でした。期待値を下げていたせいもあってか、予想をイイ方に裏切ってくれてとても素敵でした。新善光寺はもともと名越の弁ヶ谷にあったんですよ。

新善光寺

新善光寺の前面通りをさらに進むとまた色々と史跡がありますが、ものすごい下り坂になっています。下るということはまた上らなきゃいけないので、帰りの体力面も考えると不安になります。ということでここから逗子・鎌倉方面に帰りながら長柄に向かうこととしました。新善光寺より先はまた今度ということで。

長柄に向けて出発 向こうに見える丘陵が長柄古墳・・だと思う


長柄


しばらく道なりに逗子方面に戻り、長柄近辺に到着。ご存知長柄古墳がある辺りです。長運寺・御霊神社などの他、福厳寺に立ち寄りました。こちらは西御門にあった太平寺の隠栖寺として建てられたそうです。境内はいかにも臨済宗の禅寺といった雰囲気で整然としていて素敵でした。

福厳寺

ちょっとこの辺りは苦労しました。『史跡みち』に記されていた長徳寺・畠山地蔵・長江一族の墓などの史跡が見つかりません。スマホで位置情報を確かめていると、近隣住民の方が「迷いました?」と声をかけてくれたので、長江一族の墓だけはなんとかわかりました。それにしても長江一族の墓がある場所なんですけど・・この下画像、こんなところ観光客が入っていいと思います?

棚田になっている向こうに長江一族の墓・・

長江一族は三浦氏の家子で『吾妻鏡』にもその存在が記されています。宝治合戦で三浦氏嫡流と共に滅びましたが、家名は続いていたと『史跡みち』にありました。そろそろ体力的に限界なので戻ります。帰りはおなじみ海岸線134号を通って鎌倉に戻りました。

トンネルを抜けるとそこは鎌倉

逗子・葉山


今回、自転車を停めてスマホで位置情報を確認する度、「迷ったの? 大丈夫?」と誰かしらが声をかけてくれました。逗子・葉山と、みなさんお金持ちの方が多いと聞いていますが、その点色んな意味で余裕があって優しい人ばかりなのでしょうか。さらにこの辺りの豊富な自然、本当に素敵なところだと思いました。下に貼ってあるGoogle mapのマーカーは、赤が行った所、黄色が未だ行ってない所となっています。思った以上に三浦半島が素敵なので、予定より早く黄色のマーカーが赤に変わるかもしれません。



カテゴリー 鎌倉日記
記事作成  2015年5月5日

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