2015年11月1日日曜日

金沢文庫~北鎌倉ハイキングコース


今回は、金沢文庫駅から能見堂跡・金沢自然公園・鎌倉の天園・十王岩などを経て、北鎌倉駅まで歩いたときの記録をハイキングコースとして紹介します。序盤に登場する能見堂跡がこの日のクライマックスでしたが、金沢文庫駅から北鎌倉駅までの大体の道のりを尾根道で歩けることに感動しました。

Google map 鎌倉
①金沢文庫駅 ②能見堂跡 ③金沢自然公園 ④釜利谷陸橋 ⑤天園 ⑥建長寺 ⑦北鎌倉駅

グーグルマップで計測したところ、大よそ10kmぐらいの行程となります。飲料水の購入ができる場所は金沢自然公園と天園の2ヶ所です。夏場付近はきっと厳しいでしょうから事前の準備を怠らずにしましょう。

ハイキングコース入口


ハイキングコースの序盤は、旧態地形で残された金沢道の一部を歩くことになります。六国峠入口という看板に加え、駅からの道中に所々案内板があるので、入口に迷うことはないと思います。金沢道の堂々たる素敵な切通し路を進み、能見堂跡に向かうことができます。一方で谷津浅間神社からも能見堂跡に向かうことができますが、たぶん、こちらは正規のルートではないと思われます。但し、こちらでは、旧道跡と思われる堀切のような造作、掘割状地形、そして平場など、どこか歴史の痕跡を感じさせる謎の地形を見ることができます。金沢道ルートが無難かと思われますが、お好きな方を選んでください。

Google map 金沢
金沢道の切通し
浅間神社裏にある堀切のような造作

能見堂跡


入口の切通し路からしばらくして能見堂跡に到着します。地形に残る凸凹がここにお堂のあったことを偲ばせます。また平場と平場の間に切通し路が通るという遺構探索者を唸らせる素敵な地形をしています。現地案内板によれば、文献における能見堂の初見は、文明十八年(1486)の『梅花無儘蔵』にある「濃見堂」とありました。ですからこの尾根道は少なくとも15世紀には人の往来があったと考えることができます。

切通しと平場


立派なもみじの木がありました。紅葉のときはきっとキレイなんでしょうね。今もキレイですけど。


ここから見える絶景が噂を呼び、江戸時代では有数の観光名所となったものの、金沢が現代で大きくその姿を変えてしまったことから、その絶景を眺めることはできませんが、想像力を膨らませてこの景色を眺めてみましょう。


谷津関ヶ谷不動尊


能見堂跡の辺りから金沢道は保土ヶ谷に向って北上します。現在は能見台の住宅街の中に埋もれてしまったそうです。尾根道を進むと今度は不動池や谷津関ヶ谷不動尊などが現れます。

谷津のお不動さま

道祖神と横穴


しばらく趣きのある切通し路が続きます。見たこともない可愛い道祖神が道端に祀られていました。

道祖神

こちら下画像も道祖神の真似でしょうか、穴という穴に人ぞれぞれ色んな神様を祀っています。ちなみにこうした穴がハイキングコース上に結構ありました。何か記念に自分のモノを祀りたい方は予め用意してきてはいかがでしょうか。

これは何ていう神様?

釜利谷と能見台の境を移動中


この辺りから尾根道の様相が変わってきます。尾根のはるか上に見えるマンションの光景に違和感を感じずにはいられません。この辺りから少しだけ景色が望めました。谷戸の最奥から釜利谷の街並みを見渡せます。


釜利谷インター


道は横横を迂回するため一旦旧態地形ではなくなります。高速道路と並行したコンクリートの道を歩きますが、同じ高さの目線でインターの出入口が見えるってなかなかないですよね。


金沢自然動物公園


釜利谷市民の森に入りすぐに金沢自然公園となります。自然公園には色々とあるみたいですが、この後まだどれくらいの体力が必要なのかわからないので、寄り道するのを控えました。金沢自然公園でトイレや自販機を利用できます。私は何を思ったか、この日、いろはすというオシャレで意識高い系の人が購入する容量の少ない飲料を買ってしまったため、喉がカラカラでした。

釜利谷市民の森
金沢自然公園
金沢自然公園からの景色

ハイキングコースは金沢自然公園の敷地に沿うように続きます。以前にここにある金沢動物園に来たことがありますが、まさか、動物園の裏にハイキングコースがあったなどそのとき知る由もありませんでした。

まさかのハイキングコース

金沢自然公園の植物区を抜けて行きます。この辺りで円海山や氷取沢市民の森への分岐路となります。行ってみたい気もしますが、案内板を見る限り、通行止めの箇所がいくつもあるため、迂回ルートで進むまなければならないようなので、体力面を考えてやめておきました。

金沢自然公園植物区しだの谷

陽の当たらない場所に生息するシダですが、ここではちょうど陽の光が当っていました。逆光で透けて見えるとこんなにキレイです。


釜利谷陸橋


金沢自然公園を抜けると、また横横と並行します。どうやってこの高速道路を渡るのだろうと思っていましたが、陸橋がありました。ここからは金沢動物園からの景色のように、金沢の港を一望できます。

釜利谷陸橋

関谷奥見晴台


関谷奥見晴台という案内板があったので寄ってみることにしました。ちょっとした広場になっていて、これまであまり人と会わなかったのに、ここだけ人が随分といました。地図を見てみると、ここが既に金沢市民の森領域になっているようです。見晴台とあったように遠景を望めますが、ここは別に寄らなくてもいいかも・・。

関谷奥見晴台からの景色

石切り跡


木々の隙間から見える広大な横浜霊園を横目に尾根道を進みます。しばらくすると鎌倉にあるような切通しがいくつか現れます。石切り場だった天園が近づいてきた証となります。

切通し

こちらでも天園の壁面のように落書きがたくさん刻まれています。大抵は一般の人の落書きですが、よ~く見るとたまに石切り職人さんの文字が混じっていたりします。私はこうした壁面を見ると、あのペトログリフとか神代文字とか云われる古代の文字列が刻まれていないかどうしても確かめたくなってしまいます。今回はちょっと変わった記号のような刻みを見つけました。「これはもしかしたら・・」なんてことがあったらイイですね。

ペトログリフ・・・

天園


しばらく歩くと見たことのある景色がようやく見えてきます。竹林のある天園のお茶屋さんの辺りとなり、太平山山頂からの何度も見ている素晴らしい景色を眺めました。「着いた~」というか「帰ってきた~」という感情が湧いてきました。

天園からの景色

十王岩


さて、天園まで来てしまえば、あとはどうやって駅まで戻るか、選択肢があり過ぎて逆にセンスが問われるところところですが、この日はずっと尾根道を歩いてきたためか、今さら街中で人混みに紛れたくないと思い、明月谷まで行って、北鎌倉駅から帰ろうと決めました。ということは十王岩からの眺めを見ることができます。

十王岩からの眺め

建長寺


明月谷出口まで行くつもりでしたが、もう十分すぎるぐらい尾根道を歩いたからでしょうか、建長寺で下山することにしました。感覚的には20kmぐらい歩いたような気がしましたが、グーグルマップで計測したところ、10kmぐらいの行程とのこと。東海道などを旅していた昔の人は1日に40kmも歩いて、さらにそれが毎日ですからね、基礎体力とか身体の作りがそもそも違うのかもしれません。

建長寺

天園に行くと見える「→金沢」という案内板に、一体どういうルートを伝って行くのだろうと、ずっと疑問に思っていましたが、この度ようやくそのモヤモヤした気持ちを晴らすことができました。でも結構疲れました。



カテゴリー 探索記事(エリア別 六浦・金沢
記事作成  2015年11月1日

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