2017年5月5日金曜日

鎌倉時代にオーラルセックスはあったのか?


とある日とある女性の股間に顔を埋めていた私は、ふと「頼朝や泰時もこんなことをしたのだろうか?」「そもそも鎌倉時代の人たちはどんなセックスをしていたのだろうか?」つまり「鎌倉時代にオーラルセックスはあったのだろうか?」さらには「シャワーも石鹸もない時代にオーラルセックスなどできたのだろうか?」という疑問が生じました。ということで、今回は「鎌倉時代にオーラルセックスはあったのか?」というテーマで”まじめ”に鎌倉時代に迫ってみました。


オーラルセックスはいつからあったのか?


まずはネットでこの辺りを探ってみると、なんと、古代ギリシャ・ローマ時代には既にオーラルセックスの存在が確認されていることがわかりました。そして肝心の日本はどうなのかという情報がなかなか出てきません。江戸時代であれば春画などでソレらしき表現を見ることもできますが、中世に関してはなかなかヒットしません。そこで大塚ひかり著『日本の古典はエロが9割』という面白そうな本を見つけたので早速購入。ちなみにこの本とても面白かったです。こちらでは『古事記』『日本書紀』『源氏物語』などの古典にあるエロい描写をわかかりやすく解説してくれています。そしてなんと、同書に中世におけるオーラルセックスらしき記録を確認することができました。



中世のオーラルセックス


『日本の古典はエロが9割』によれば、13世紀の絵巻物『小柴垣草子』には、斎宮済子女王と武士の平致光の密通が描かれており、女王が致光の顔を踏んだり、致光が女王のアソコを舐める描写があるそうです。また、寛永年間(1624~1645)頃に成立したとされる戦国時代の話を集めた『昨日は今日の物語』にこんな話があります。不倫をしていたとある女性が間男に「(あなたが私を)心底好きなら(私の)アソコを舐めるものなのに、あなたは私のことをさほど好きではないのね」と問い詰めます。「そんなことはない」と彼女のアソコを舐めようとした間男でしたが、あまりの臭さに鼻で撫でてすますと、「今のは鼻でしょ」「いや舌で舐めた」と2人が言い争うというくだらなすぎて面白い話がありました。

小柴垣草子 画像は「fashionsnap.com」より


抽出できたこの2つのサンプルからは、一方は身分の違う上下関係があったうえでの行為だったこと、そしてまた一方では「好きならこれくらいのことができるでしょ」という、そうした行為が当時は無理なお願いだったのであろう雰囲気が伝わってきます。ですからこの時点では、中世におけるオーラルセックスは現代のような一般的で当たり前な行為ではなかったように見受けられます。やはりシャワーも石鹸もない、ましてや入浴も日常的ではなかった時代では、『昨日は今日の物語』の間男がそれを躊躇したように、オーラルセックスは抵抗のある行為だったのかもしれません。そしてここで突然ですが、タイトルにある「鎌倉時代」のサンプルが見つからなかったので、以下「中世にオーラルセックスはあったのか?」というテーマに変更して話を進めさせていただきます。


オーラルセックスは愛情表現か?


ちなみにどうして私たちはオーラルセックスをするのでしょう。『昨日は今日の物語』にある「好きならできるでしょ」というこの一言からは、陰部という清潔ではない身体の部位を口に含むという行為自体が「あなたのためならこんなこともできます」というメッセージ、つまり「あなたを愛しています」という愛情表現に繋がるのではないかと思えてきます。そしてそういった意味では、シャワーも石鹸もなく入浴も日常的ではなかった中世であっても、愛情表現としてのオーラルセックスなら、人間ですから、あったと考えられるのではないでしょうか。


今回のテーマを近しい人たちに話したところ、男女問わずほとんどの人たちが「中世にオーラルセックスはあった」と答えていたのが印象的でした。清潔かどうかというのは問題ではなく、上記したように、愛情や本能でそういうことをするのではないかという意見が多数を占めました。またある女性のエピソードとして、以前に付き合っていた男が一切そういう行為、つまり”舐める行為”をしなかったためその女性がキレたことがあるという興味深い話を聞くことができました。『昨日は今日の物語』を読んで思いましたが、彼女もまた快楽を求めたというより愛情を求めていたのでしょうね。


中世にオーラルセックスはあったのか?


さて、ということで結論として結局のところ「中世にオーラルセックスはあったのか?」という問いに関しては、サンプル数の少なさからなかなか難しい問いとなってしまいましたが、そうした行為をするにしろさせるにしろ、上で示した資料のとおり、そういうことをするということは、そういう概念があったということなので、日常的だったかどうかといった点にまで言及するのは難しいものの、あったのかなかったのかという二択であれば、あったと断言せざるを得ないでしょう。また、今回のテーマを通して気付けた「オーラルセックスは愛で(も)ある」という仮説が成り立つのであれば、文献・資料に載っていようがなかろうが、中世どころか、人類が人類として誕生したそのときからオーラルセックスはあったのではないかという壮大な結論に鎌倉遺構探索としては至りました。


今回お世話になった大塚ひかり著『日本の古典はエロが9割』では、かなりマニアックな古典の読み方を教えてくれます。例えば女性のアソコを古代では「つび」「くぼ」などと云っていたそうです。また「蘆垣」「河口」「朱門」、『源氏物語』では「貝」「花」などが隠語として女性のアソコを表すものとして用いられているとありました。そう言われれば何となく伝わるから面白いですよね。それから「軒下に立って露に濡れれば」というこの一文、何てことない文章ですが、これはちんちんが立って先が濡れている状態、つまり”ヤった”ということが読み手に伝わるものなんだそうです。ここまでくると何だが感心してしまいます。


カテゴリー 鎌倉研究部
記事作成  2017年5月5日