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小松寺

2018/11/05

寺院 南房総市

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小松寺


小松寺

今回は千倉町大貫にある小松寺に行ってきました。緑もみじと川の流れから溢れるマイナスイオンたっぷりの空気が魅力のお寺です。

基本情報

山号寺号:檀特山小松寺
建立  :文武四年(700)
宗旨  :真言宗智山派
本尊  :薬師如来

住所  :千葉県南房総市千倉町大貫1057
駐車場 :有り
拝観料 :なし

小松寺縁起


現地案内板によれば、文武四年(700)に役小角によって庵が建てられ、養老二年(718)に巨松山壇特寺と額を掲げました。天長八年(831)には慈覚大師が山王権現を祀りましたが焼失し、延喜二十年(920)に安房守住吉朝臣小松民部正壽が再興して壇特山医王院巨松寺としました。また当初は天台宗でしたがのちに真言宗に改宗したとのことです。小松寺は県道188号館山大貫千倉線から少し奥まった場所に所在しています。

県道から入ったところ

小松寺には鎌倉期の銅造十一面観音菩薩坐像・役行者半跏像、平安期の木造薬師如来立像・不動明王立像・毘沙門天立像・お前立薬師如来立像・聖観音菩薩坐像などの重要文化財が安置されています。

小松寺のぼり旗

乙王と大貫古道


小松寺が再建された翌年、慶賀の式典が開かれ、そこに参加していた安房守の嫡男・千代丸が怪物にさらわれ死体として伊予ヶ岳で発見される事件が起こります。千代丸の従臣・乙王は嘆き悲しみ近くの滝に身を投じたと云われています。その滝が小松寺の近くにあったそうですが、現在は埋没してしまったとのこと。

小松寺現地案内板

小松寺を囲む山稜にハイキングコースがあり、上記した乙王の滝を含む地点を歩いて回れるようですが、現地案内板を見てみると、なんと3時間ぐらいかかる壮大なコースであることが発覚しました。行きたいと思っていましたが今回はちょっと諦めます。そしてこのハイキングコースは大貫古道と云って実際に使用されていた古道が含まれるそうです。

近くの尾根道

小松寺の近くからすぐに入れる尾根道を少しだけ行ってみました。立派な尾根道が続いています。

瀬戸川


小松寺の境内前を流れる川を瀬戸川と云います。付近に池や滝があるように水量も豊富です。さらに現地案内板にれば、役小角が杖をついて掘ったと伝わる眼洗い井戸があったそうです。

瀬戸川
瀬戸川
小松寺の前にある池

小松寺やぐら


川沿いにある小松寺入口部分にやぐらが数基あります。小松寺にはこのやぐらに加え、鎌倉期の銅造十一面観音菩薩坐像が伝えられているだけに、中世にも様々な歴史があったと思いますが、縁起には何も記されていません。

小松寺やぐら
小松寺やぐら

小松寺境内


山門ではなく鳥居をくぐると仁王門です。境内は地面に苔、そして緑もみじと、緑で埋め尽くされています。紅葉の時期もきっとキレイなんでしょうね。本堂・観音堂・鐘楼などが配置されています。観音堂は下立松原神社から移築されたものだとありました。確かに、そう言われると神社の拝殿っぽいですね。

鳥居
仁王門
緑もみじ
本堂
観音堂

白山社


境内の奥から少しだけ丘陵を登るとあるのが縁結びの神として祀られている白山社です。なんで白山社が縁結びなのかというと、白山社に祀られている三柱の菊理媛尊(くくりひめのみこと)が縁結び・縁切りの神様なんだそうです。また小松寺にある鎌倉期の銅造十一面観音菩薩坐像はこの白山社から発見されたと現地案内板にありました。

白山社入口
白山社への道

wikipediaに白山信仰の本地仏が十一面観音だとありました。崖観音や那古観音など、南総地域は観音菩薩を本尊とする真言宗寺院だらけです。今回、やぐらを中心に安房地方をめぐってきましたが、このように地方によって信仰となる対象に偏りがあることも興味深いテーマだと思いました。

白山社

金のカエルが棲む池


境内にある池には金のカエルが棲んでいるとお寺の方に教えてもらいました。伝承ではなく目撃情報があるそうです。しばらく眺めていたらカエルではありませんが金の鯉がいました。画像は自分で言うのもなんですがキレイに撮れたと思います。金のカエルは見つけられませんでしたが、金の景色ですコレ。地上と水中の景色が水面で融合して金と赤の鯉がまるで空を泳いでいるようじゃありませんか。


ということで、緑とマイナスイオンたっぷりの空気が魅力の小松寺でした。失礼な言い方になりますが、やはりこれだけのど田舎でないとこんな澄んだ空気は味わえないでしょう。改めて南総の魅力を感じます。東京でドロドロした人間関係に塗れ煩悩のままに生きている人に特にお勧めです。ここに来ただけで身も心も浄化されるようです。

ホントにきれいな小松寺の緑もみじ

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