称名寺裏山(称名寺市民の森)ハイキングコース
裏山こそ鎌倉寺社の醍醐味です。ということで、今回の記事では称名寺の裏山、もしくは称名寺市民の森のハイキングコースをご紹介します。
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称名寺裏山ハイキングコース |
基本情報
コース名 :称名寺裏山ハイキングコース
カテゴリー:ハイキング
出発地点 :称名寺塔頭跡
到着地点 :称名寺境内
最低標高点:8m
最高標高点:72.8m
距離 :大よそ1.2km
所要時間 :大よそ50分
体力消耗度:1/5
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国土地理院の地理院地図 ①入口 ②金沢北条氏墓所 ③稲荷山休憩所 ④金沢山八角堂 ⑤経蔵 ⑥称名寺境内 ⑦ショートカット出入口 ⑧金沢町公園口 ⑨台の広場口 |
称名寺に向かって右側にあるハイキングコース入り口①から日向山・稲荷山・金沢山を経て称名寺境内に戻ってくるコースです。所要時間は大目にみて50分、ハイキングに慣れている人であれば20分程度です。少しだけショートカットしたいのであれば、⑦から登ることもできますし、金沢山八角堂④からの景色を堪能するだけでいいのであれば⑥から登って下りてくるのもいいでしょう。逆に歩き足りないというのであれば、尾根道は⑧⑨方面まで続いています。
チェックポイント
称名寺市民の森は、往時では称名寺の塔頭が建ち並ぶ称名寺の結界内でした。つまり称名寺の結界内を市民の森として整備・保全しています。ただの森じゃありません。ハイキングコース上にあるちょっとした段差や平場などの地形が称名寺に関する造作である可能性があります。
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称名寺市民の森 |
ハイキングコース途中に、金沢北条氏一門の墓があります。鎌倉時代の境内絵図にも描かれている貴重な石塔です。風化が進むので絶対に触ったりしないでください。後世の人たちのためにも大事に見守りましょう。
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金沢北条氏一門の墓 |
ハイキングコース
称名寺境内の東側にある住宅の横を通って丘陵を登ります。この辺りは境内絵図によると地蔵院があった辺りとなります。尾根道は整備されていてとても歩きやすくなっています。所々で木々の隙間から金沢区の街並みが見えます。
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ハイキングコース |
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ハイキングコース |
しばらく歩いて金沢北条氏一門の墓となります。墓所の少し前で注意すると平場があるのがわかると思います。境内絵図に先代一門次郎入道墓と記された場所かと思われます。
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金沢北条氏一門の墓 |
金沢北条氏一門の墓がある地点で上地図画像の⑦からの道と合流します。そしてここから稲荷山まで少し登り坂です。
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初夏のハイキングコース |
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稲荷山休憩所 |
稲荷山辺りから地形が複雑になります。何があったのか全くわかりませんがひな壇状地形や平場などが現れます。また昔に崩落でもあったのでしょうか、橋を渡している箇所があります。何故かちょっとしたアスレチック気分になれます。
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何かがあったのであろう平場 |
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ハイキングコース 初夏 |
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ハイキングコース アスレチック箇所 |
ここからまた金沢山まで道は登りとなります。何故ならハイキングコースの最高標高点が金沢山だからです。
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初秋のハイキングコース |
しばらくすると金沢山八角堂に到着。直下に称名寺、そして目の前に金沢湾が広がります。往時でいう金沢湊・六浦湊が見渡せます。
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八角堂からの眺め(夏季) |
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八角堂からの眺め(紅葉期) |
六浦は鎌倉の外港として水運を担ってきました。また称名寺の律宗は熱海船や走湯山燈油料船と呼ばれる船便を活用し物資の運搬や教線の拡大を行っていたことがわかっています。ですからこの景色は六浦と称名寺の歴史を凝縮したものだと言っても過言ではないでしょう。
その他、具体的には野島・夏島(貝塚)・住友重機械・八景島シーパラダイス、それから猿島などが見えます。
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八景島シーパラダイス |
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住友重機械 |
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夏島貝塚 |
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野島 |
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猿島 |
景色を堪能したらあとは下りるだけです。石像仏が集中する経蔵エリアを経て称名寺境内に戻ります。お疲れさまでした~。
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ハイキングコース |
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経蔵エリア |
金沢町公園と台の広場
ちなみに金沢町公園と台の広場方面にて少しだけ富士山を眺めることができます。
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ハイキングコースから見える富士山 |
称名寺ではなく金沢町公園口に下りると金沢文庫のある谷戸に到着します。また台の広場方面に行くと、その名のとおり広場があって、出口から金沢の街並みを見渡せます。出口とはいえその景色からまだまだ高台にいたのだということに気付きます。
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台の広場 |
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台の広場出口からの金沢の街並み |
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