大仁神社と梅林(見頃)
城山や大仁鉱山などに訪れるため、伊豆の国市大仁に滞在しました。ついでにと言ったら失礼ですが、こんなところに神社があるのかと、軽い気持ちで立ち寄ったところ、そこには見渡す限り梅の花が咲く神社の光景がありました。
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大仁神社と梅林 |
アクセス
伊豆の国市大仁に所在する大仁神社は、伊豆箱根鉄道駿豆線大仁駅から450m、歩いて5分程度の距離にあります。
基本情報
〇社号 :大仁神社(山王宮・大仁神社)
〇建立 :大同年間(806~810年)
〇祭神 :大山咋命(おおやまくいのかみ)
縁起によれば、大仁神社は大同年間(806~810年)に日吉大社(滋賀県大津市)の分霊を勧請し創建されました。祭神は大山咋命。相殿には誉田別命・倉稲魂命・火産霊命が祀られています。開運・福徳・治水・酒造の守護神として御利益があります。
江戸時代までは山王社山王宮と呼称されていましたが、明治の神仏分離令により大山咋命神社となり、さらに明治42年(1909)に大仁神社と改称されました。
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大仁神社 |
大仁
大仁鉱山から湧き出る温泉を引いているということで、この日は大仁ホテルに泊まっていました。金山から湧出される温泉なのでこちらでは黄金の湯として親しまれています。
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大仁ホテル付近から見えた富士山 |
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大仁ホテル付近の住宅街から眺めた景色 |
ホテルのある辺りは小高い山を宅地開発したようで、新興住宅地のような、味気ない直線が連なる区画となっています。後で気付きましたが、この山は大仁神社の裏山です。
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とにかくしつこいくらい長嶋茂雄を推す大仁町 |
ジャイアンツの長嶋さんが大仁町や城山でトレーニングをしていたそうです。それにしても、駅前や城山にもその長嶋さんを伝える案内板が設置されていましたが、このように街中にもそれを伝える案内板があります。しかも「長嶋茂雄ロード」って・・。熱海の頼朝ラインみたいな。
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朝焼けに照らされた城山 |
大仁ホテルから大仁駅に向かうように下りて行くと、先週に登った城山の景色、そして大仁神社がありました。
大仁神社
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大仁神社のどこか違和感のある境内 |
大仁神社に到着すると、まず最初に境内の違和感を感じます。ひな壇が半円形状に施され、全体がすり鉢状になっています。これは祭神の大山咋命が相撲の神でもあるため、奉納相撲が行われてきた歴史があり、実際にも1957年には国民体育大会の相撲大会競技場となった所以によるものです。ですからひな壇は観覧席で、すり鉢状の境内は相撲を行うためのコロシアムということなんですね。
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大仁神社のどこか違和感のある手水舎「なぜ魚?」 |
違和感は境内の形状にとどまらず、今度は手水舎が魚という謎。こちらも調べてみると、すぐ近くを流れる狩野川が鮎の友釣り発祥の地であることに因むそうです。ですからこの魚は鮎です。
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大仁神社 |
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大仁神社 |
大仁神社社殿に進み奥に行くと、なんと、もの凄い数の梅の木が花を咲かせていました。その数600本とのこと。
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大仁神社の梅林 |
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大仁神社の梅林 |
散策路が施されており、ちょっとした梅の花ピクニックです。圧巻の景色に見とれていた反面、「これは無料ってレベルじゃねえ」という違和感を感じずにはいられません。ということで、境内の形状、手水舎、そしてこの裏山梅林と、大仁神社には三つの違和感があります。
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大仁神社の梅林 |
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大仁神社の梅林 |
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大仁神社の梅林 |
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大仁神社の梅林 |
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大仁神社の梅林 |
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大仁神社の梅林 |
さらに、富士山と城山を梅の花と一緒に眺望できるというお得感。
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大仁神社から眺めた富士山 |
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大仁神社から眺めた城山 |
素敵な景色を堪能したので、大仁神社を出ようとすると、正規の玄関口である参道部分の区画が昔のまま残されていることがわかりました。
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大仁神社鳥居 |
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大仁神社入口 |
ここにもあの金山奉行が・・
大仁神社の例大祭では、種蒔三番叟が奉納されます。これは、金春流猿楽師の出身とされる金山奉行の大久保長安が訪れた各地の神社に三番叟を奉納したのが始まりだと伝えられています。不確実な話ですが、そう言われると確かに、すぐ近くにある大仁鉱山は大久保長安が開発していたものなので、有り得る説かもしれませんよね。
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大久保長安(土肥金山資料館) |
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