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伊豆の国市【城山】火山の根ハイキング

2023/03/02

ハイキングコース 伊豆の国市

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伊豆【城山】ハイキング


伊豆の国市にある城山(じょうやま)に行ってきました。以前に源頼朝や北条氏の史跡を訪ね、伊豆の国市と修善寺を往来していたとき、城山のこの独特な山容に惹かれ、いつか行ってみたいと思っていました。
大仁鉱山から眺めた城山
城山のこの一度見たら忘れられない見事な山容は、かつて火山の地下にあったマグマの通り道が地表に姿を現した火山の根(火山岩頸)と呼ばれるものです。以前に同じく火山岩頸となる西伊豆の烏帽子山(標高162m)にも訪れましたが、標高はこちら城山(342m)の方が断然高くなります。また城山は畠山氏や小田原北条氏によって城郭としても活用されていたようです。

烏帽子山(雲見浅間神社)ハイキング

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烏帽子山と呼ばれるこの尖った山、にゃんと、なんと登れるんです。しかもこの山、学術的に火山の根といって、マグマの通り道だったところが隆起したものなんです。これは絶対に行ってみたい!と一目惚れしてしまいました。標高162mの烏帽子山は、上記したように...

基本情報

コース名 :伊豆城山ハイキングコース
出発地点 :城山登山口
到着地点 :城山山頂
最低標高点:81m(登山口)
最高標高点:342m(城山山頂)
距離   :大よそ1.4km(片道)
所要時間 :大よそ60分(片道)

アクセス

城山は伊豆なのに駅から歩いて行ける距離にあります。ですから今回は全て電車で移動しました。品川から三島まで新幹線、三島から大仁駅まで駿豆線、乗車時間だけなら78分なので乗り継ぎのタイミングが良ければ大よそ90分、大めにみても首都圏から2時間で行けます。


大仁駅で降りると城山が目の前に見えます。がしかし、狩野川を渡らなければならないので若干迂回するように進みます。登山口まで大よそ2km。また国道沿いにセブンイレブンがあるので飲料やおやつなどの購入を忘れた方はそちらでどうぞ。
いざ!城山へ

車の場合、確認できた限りでは、城山登山口、または林道峠にある葛城山登山口に車を停められるスペースがあります。
葛城山登山口

城山までの道程


それでは駿豆線の大仁駅から。皆さんご存じだと思いますが、大仁(おおひと)と読みます。自分は今まで「だいにん」と読んでいました(笑)。そして駅前には足湯と何故か長嶋さん。案内板によると、長嶋さんが現役時代、城山でトレーニングをしていたそうです。
大仁駅とさりげなく城山
駅前の足湯と長嶋さん

駅から城山まで歩きます。絶えず城山が見える、というか城山しか見えないので方向音痴でも迷うことはありません。
城山のもの凄い存在感

通り道沿いなので少しだけ寄り道します。棒石山の麓の民家の奥に入って行くと摩崖仏があります。江戸時代末期のもので虚空蔵菩薩が浮彫されています。
棒石山の磨崖仏
棒石山の磨崖仏

城山登山口が近づくと今度は子育地蔵尊。こちらも江戸時代末期のもの。面白いのは、子宝を望む人がこの中から一体の地蔵を持ち帰り、子が授かると持ち帰った地蔵と新しい地蔵を持ってお礼参りに来る習わしなんだそうです。子育地蔵というより子宝地蔵ですね。
子育地蔵尊
子育地蔵尊のお地蔵さん

この時期だから梅だろうと勝手に思って「梅がキレイだなぁ」なんて思っていたら、地元の方に土肥桜だと教えてもらいました。そう言われると確かに、正月に見た熱海桜と似ています。
土肥桜
土肥桜

「ハンターの皆さん、この付近には人家があります。発砲に注意・狩猟に注意しましょう。」これまでに「熊に注意」「猿に注意」といった看板は見てきましたが、発砲に注意は初めて見ました。実際にもこの後、銃を持った人が山に入って行くのを見ました。
見たことのない注意書き さすが伊豆

ちなみに、以前、六本木で路駐していたところ、前に停まっていたベンツから恐そうな人たちが降りてきたと思ったら、バックドアからおもむろにライフル銃を取り出してビルに入って行くのを見たことがあります(笑)。銃を持った人を見たのはそれ以来です。

こちら下画像の朽ち果てた祠。一体どんな神さまを祀っていたのでしょう。採石場の敷地に面していたので山の神さまでしょうか。
寂しそうな祠

そして城山登山口に到着。色んな案内板があるなかでまた長嶋さんのものもありました。
城山登山口

なんとなく想像はしていましたが、城山から葛城山、そして発端丈山にも行けるそうです。ちょっと迷いましたが、葛城山は改めて後々の楽しみに取っておきたいと思っているのと、この後に大仁鉱山に行きたいので、やっぱり城山だけのハイキングにします。
ハイキングコース案内板

それでは、いざ!城山ハイキング!
城山登山口

城山ハイキング


城山凄いです。巨石にゴロゴロ岩だらけ。素晴らしい。この様相は修験者好みだと思うんですけどね、事前に調べた限りでは修験道の山という話は出てきませんでした。大山とか筑波山を思い出します。
城山尾根道
城山尾根道
城山尾根道

石切り場跡です。これが城郭だったら最強ですね、絶対登ってこれない。
切岸

何故ただの尾根道の途中でそれを・・と思ったものの、どこかの山でも唐突にあったような。
「何故ここに?」造作

登山路は途中からハイキングルートとロッククライミングルートに岐れます。ふと見上げるとロッククライミングに最適な絶壁。これは頂部までの目安が付いていいですね。
城山の絶壁

見上げていたら本当にやってました、ロッククライミング。同じ山の中でも世の中色んな趣味の人がいるんですね。でもちょっと楽しそう。
ロッククライマー

そういえば城山は城郭だったことを思い出しました。今のところこれといった明確な造作が見つかりませんが、下画像の虎口状にみえる地形は堀切なのかもしれません、
堀切?

しばらくするとちょっとした広場。これも城郭だとしたら曲輪(平場)になるんでしょうか。なかなか判別しづらいですね、城山。
曲輪(平場)?

そして新たな案内板が出現。葛城山方面と城山山頂の岐れ道です。オフィシャルによると、登山口からここまでが30分、そしてここからまた山頂まで30分だそうです。
葛城山方面と城山山頂の岐れ道

ここからまた尾根道の様子が少し変わります。こちらもなかなかイイ雰囲気です。
山頂への尾根道

ジオパークはまだ勉強中なので確かなことは言えませんが、これは柱状節理ならぬ板状節理ですかね、確か。さすが火山の根の山。
板状節理・・だと思う

ほんと素晴らしい尾根道。
山頂付近の尾根道

勾配が少しきつくなったのと、久しぶりの登山だったので情けないことにこの辺りで息切れ。コロナ禍でハイキングなんて行ってなかったので、体力がかなり落ちているようです。しかも山頂への案内板の向こうが山頂に向かうのに一回下らせるのかと、力が抜けました。
山頂へ行くのに一回下らなきゃいけない地形

見晴らし台はまだかなぁと歩いていると、んんっ?これは、まさか城郭じゃないでしょうか。明確に掘り割っていませんが、頂部もしくは見晴らし台に近づくとこのように尾根道をシャープに削るこの手法、高麗山(大磯町)や見城(厚木市)とそっくり。たぶん北条氏の工法です。これは城郭の名残りだと思います。
城山頂部寸前の尾根道
城山頂部寸前の尾根道

そして城山頂部見晴らし台に到着。雲が多くて残念ですが、田方平野を隈なく見渡せます。凄い「えっ?これで標高342mなの?」っていう景色。
城山山頂
城山山頂からの景色
たぶん韮山の北条氏邸跡がある丘陵
城山山頂からの景色
城山山頂からの景色
城山山頂からの景色
城山山頂からの景色
城山山頂からの景色

ちなみにですね、ロッククライミングルートの方に行くと、遮る物が何もない絶壁から景色を望めます。足を滑らせたら一巻の終わりなのでちょっと怖いですけどね。
ロッククライミングルートからの景色
ロッククライミングルートからの景色
狩野川

それでは、素晴らしい見晴らしを堪能できたので、次回、葛城山にも訪れるための予習として、少しだけ進んでみました。またこちらも尾根道の様相が少し変わります。
葛城山登山口へ向かう尾根道

巨石がゴロゴロしているエリアがあります。七つ石というそうです。
七つ石

しばらくして林道に出ます。ここが葛城山登山口であり、また神島・後山と、色んな方向に向かえるみたいです。
葛城山登山口

帰り道、鎌倉で見慣れた景色がありました。この道の真ん中に石がある様相は・・、そう、名越切通しですね(笑)。
名越切通し(笑)

ということで、城山ハイキングでした。一般的なハイキングの基準からはお手軽に楽しめるコースだと思います。個人的には緑が青々とした最高の季節にまた訪れて葛城山まで行ってみたいと思います。さらに発端丈山まで行くと駿河湾の絶景を望めるそうです。

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