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【六方の滝】柱状節理の滝を見たくて湯河原梅林からハイキング

2023/03/13

ハイキングコース 湯河原

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湯河原梅林(見頃)→六方の滝(柱状節理の滝)ハイキング


伊豆の山で見た崖一面の柱状節理に感動していたところ、湯河原に柱状節理の滝(六方の滝)があると聞き、早速ハイキングに行ってきました。
湯河原六方の滝ハイキング

基本情報

コース名 :六方の滝ハイキングコース
出発地点 :五郎神社
到着地点 :六方の滝
最低標高点:82m
最高標高点:780m
距離   :大よそ6km(片道)
所要時間 :大よそ120分(片道)

六方の滝への行き方


「幻の滝」「秘境の滝」などとネット上で囁かれている六方の滝ですが、個人的には「湯河原ぐらいで大げさな(笑)」と思っていたところ、実際に行ってみると、それらの表現はあながち大げさなものでもないということがわかりました。その主な理由は2つ、以下。

①インターネットが通じないエリアである
②六方の滝を示す現地案内板が一切ない

まず「グーグルマップのGPSを頼りに進めば何とかなんじゃね」と考えているような人は、コースの比較的早い段階でインターネットが通じなくなるので、それでアウトです。

そして何故か六方の滝への現地案内板がありません。さらには、たどり着いてしまえば「そういうことだったのか」で済むのですが、徒渉したり、よ~く目を凝らして先人の踏み跡を見つけるなど、意外に行き方がわかりづらい部分があります。

これらを踏まえ確実に六方の滝へたどり着く条件はこちら。

YAMAPのアプリをダウンロードする

ヤマップのアプリをダウンロードすれば、電波の届かない場所でもGPSが作動するので、先人が印してくれたルートに自分の位置を重ね目的地を探すことができます。

こう書くとヤマップの回し者と思われるかもしれませんが、そうではなく、実はこの日、途中でヤマップのアプリを使用している方に出会い帯同したことにより、ようやく六方の滝へたどり着くことが出来たからです。

六方の滝ハイキングの注意点


個人的には特別険しく危険な箇所はなかったと思いますが、これはあくまでも個人の考えであり、ネット上では六方の滝へのルートを危険視する声も散見できます。

実際にも梅林で話しかけられた地元の方に、六方の滝についてうかがったところ、「道なき道を行く危険なルート」だとおっしゃってました。

またその地元の方によれば、昨年(現在2023年)に六方の滝へ向かう途中で亡くなられた方もいるそうです。やはり十分な注意が必要です。念のため可能であればパーティに百名山を登山するレベルの上級者を入れた方がいいかもしれません。

それでは、前置きが長くなりましたが、ハイキングの様子をお伝えします。

湯河原

湯河原駅
湯河原駅
湯河原駅
朝5時起きで品川から湯河原まで東海道線で約1時間半、駅からバスで20分くらいだったでしょうか、森下公園で下車(させられました)。というのも、幕山公園行きのバスの始発が8時45分とのことで、この日はそれより早かったため手前の森下公園が終着の便しかありませんでした。ですからこの日のハイキングは森下公園近くの五郎神社からのスタートになります。
五郎神社
五郎神社前の梅の花
上記したように、五郎神社前で降ろされたので余計に歩くことになりますが、山登り前にはお参りする派なので丁度良かったかもしれません。五郎神社は元亀年間(1570~1573年)の創立で詳細な縁起は不明とのことです。
幕山
ひとまず幕山公園・湯河原梅林を目指して歩きます。五郎神社から2km程です。程なくして幕山が見えてきました。この山にもいつか行ってみたいと思ってます。そして湯河原梅林への入場待ちの車の列がとんでもない長さです。よっぽど凄い梅林みたいですね。
湯河原梅林入場待ちの車の列
湯河原梅林
湯河原梅林マップ
湯河原梅林に到着。想像を超える規模の梅林です。駐車待ちの行列に納得しました。ところで、この時期ここから幕山及び周辺のハイキングに行く方は、「梅林を見に来た訳じゃない」と言っても入場料を強制徴収されます。NHKみたい(笑)。
湯河原梅林
湯河原梅林
ここをすり抜けていく
湯河原梅林
湯河原梅林
梅の花もそこそこに、湯河原梅林公園を抜けると、「さぁここからがハイキング」といった様相になります。現地案内板によれば、湯河原梅林を抜けた時点で、五郎神社から2200m、ここから幕山まで2600m、しとどの窟まで6300mとありました。もちろん六方の滝の案内はありません。
いざ!目指すは六方の滝!
山神社
石切り痕のある巨石
程なくして山神社。巨石に祠を祀る素敵な岩屋形式です。付近の岩に石切り跡があったので、おそらくこの辺り石切り場だったのでしょう。ですからこの祠は石切り職人さんたちの神社だったのかもしれませんね。
しばらく林道
大石ヶ平
大石ヶ平に到着。現地案内板によると、湯河原梅林から1500m、五郎神社から3700m、幕山まで1700mとのこと。そして絶望的なことに、大石ヶ平を過ぎた辺りからもうインターネット通信が消失します。
意外にもコンクリートで整備された道が続く
右側の藪のトンネルを進む
藪のトンネル
川で行き止り
しばらくすると川で行き止りとなります。しかし、よ~く観察すると対岸に踏み跡のような道が確認できるので徒渉して進みます。
このまま進んでいいのかと迷う箇所が続くがピンクのテープが所々にある
ちょっとだけ雪が積もってる!
T字路のイラッとくる案内板
しばらくするとT字路。しかし案内板は今通って来た「大石ヶ平」とあるだけ。インターネットが通じないだけに、山で過ごす清々しい気持ちもどこへやら、この案内板を見てイラッときました(笑)。しかし、すぐ近くに朽ち果てた案内板にロープが張られているといういかにも怪しい道があるので進んでみることに。
朽ち果てた案内板のあるロープが張られた道
川の轟音が聞こえてくる尾根道
ゴロゴロ岩の川でまた行き止り
ロープを跨いで進んだ尾根道では川の流れる轟音が聞こえてきました。すると緩やかながらも滝のようになっている川に行き着きます。しかしそれ以上進めないようなので、隣接する水量の少ない川を登ってみると、なんと、先ほどの滝を上から眺めることができました。そして素晴らしいことに、所々ポットホールのようにスペースができているので、夏に水着を持ってくれば、家族や恋人なんかと自然のプールとして楽しめそうです。
ポットホール(のような)滝
ポットホール(のような)滝
とりあえず道が見つからないので一旦戻って別の道を探そうとしていたところ、こんな場所で女性と遭遇。「もしかして六方の滝を探してます?」と声をかけられました。そして有難いことに、彼女はヤマップのアプリを持っているので、GPSが使えるんです。山の神さまは女性だと聞いていましたが、リアル山の女神に出会うことができました(ここでドラクエの音楽)。
よ~く見ると「あっ・・」
ここから山の女神と一緒に六方の滝へ行くことに。アプリを頼りに進むと間違ってはいなかったようで、先ほどの川をよ~く見ると橋があるのに気付きました(笑)。
六方の滝への尾根道
六方の滝への・・尾根道?
個人的には先ほどの川までが難関というか、わかりづらいように思えました。ここからは一人じゃないという点と、アプリで「この道で間違いないだろう」という確認ができるので難なく進むことに。そしてしばらく歩いたのち、紫苑の滝と無名の滝に到着。なんと、ここまでの苦労をねぎらってくれるかのような虹のプレゼント付きです。
紫苑の滝
紫苑の滝の虹
このあと六方の滝を見て気付きましたが、この紫苑の滝も柱状節理、というか柱状節理に成り損ねた柱状節理なんですね。そして紫苑の滝の奥にあるロープを頼りに登って行くと、ようやく、あの、柱状節理の、見たくて仕方なかった六方の滝がありました。
六方の滝と積雪
六方の滝
意外に水量がある
柱状節理の滝だと聞いていましたが、これ程素晴らしいとは思いもしませんでした。もちろんここまで来るのに若干苦労したという部分もあるからこその感動が付け足される部分もあるとは思いますが、それにしても素晴らしい。しばらく山の女神とおやつを一緒に食べて過ごすことに。
六方の滝
ここにカフェがあったら一杯のコーヒーで半日過ごせるでしょう。但しカフェがあったらそれはそれで秘境感が一切なくなりますけどね。名残り惜しいですがこの先もあるので六方の滝とお別れします。山の女神は幕山へ、自分は土肥大杉跡経由で天照山に向かうので女神ともお別れ。そしてこの後、本当の秘境をさまよう壮絶なハイキングが待ち受けているとはこの時知る由もありませんでした。それはまた次の機会に。

※追記:後編アップしました↓
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まとめ あとがき

六方の滝へ実際に行ってみた結果、六方の滝への行き方の注意点として、以下の二点を挙げてみました。

川が現れたらとにかく徒渉する
迷ったらとにかく目を凝らし、踏み跡や人が通ったのであろう違和感や痕跡を見つける

この二つを頭に入れておけば、ヤマップのアプリなしでも行ける人もいるでしょう。但し自分も含め鎌倉の山レベルでハイキングをしているような人には難しいというか、徒渉したり、自分で道を見つけるなど、これまでのハイキングの常識が通じない部分があります。
紫苑の滝の虹をはしゃぎながら撮影する山の女神
今回出会った山の女神は、百名山に登るなど登山にはかなり精通している山ガールで、歩行スピードも速く、険しい道もスムーズに移動していました。そして何といっても、彼女に声をかけてもらわなければ、六方の滝へは行けなかったかもしれません。彼女には本当に感謝しています。そして山には本当に神がいることを実感しました。

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