タイトルのテキスト
タイトルのテキスト
タイトルのテキスト
タイトルのテキスト

奥湯河原・天照山ハイキングコース

2019/12/10

ハイキングコース 紅葉 湯河原

t f B! P L

奥湯河原・天照山ハイキングコース

奥湯河原・天照山ハイキングコース

今回は紅葉のある自然を満喫するため奥湯河原に訪れてみました。鎌倉遺構探索なのにあまり史跡は登場しませんが、これでもかと美しい景色を延々と眺めることができる素敵な一日を過ごせました。また個人的に最近はジオパークなどの火山・温泉に関する自然地形に興味を持ち始めたこともあるので、湯河原はそういった意味でもとても興味深い場所でもありました。

Google map 湯河原
①湯河原駅 ②バス停・奥湯河原 ③天照山神社 ④池峰橋 ⑤もみじの郷 ⑥池峰 ⑦万葉公園

①湯河原駅から②バス停・奥湯河原までバスで向かい、そこから③天照山神社を目指す天照山ハイキングコースを堪能し、そのまま⑦万葉公園を目指すもみじの郷(池峰)ハイキングコースを歩きました。ボリュームがあるので今回の記事ではその前半部分となる天照山ハイキングコースをお伝えします。

地理院地図 天照山神社
奥湯河原のさらに奥にある

そしていつもならグーグルマップのタイムラインに記録された歩行距離や歩行時間などもここに記すところですが、なんといっても奥湯河原ですから、通信サービスが途中で無くなってしまうという事態となり、記録がありません。ちなみにキャリアは天下のドコモなんですけどね。そこで、湯河原観光案内所で頂いたガイドマップを参照すると、今回向かった天照山ハイキングコースの目安は、片道大よそ2kmで40分ぐらいとのこと。そして地理院地図によれば、天照山神社近辺の標高が大よそ600m地点とのことです。意外に高いところにあります。

奥湯河原


この日は熱海に泊まっていました。朝焼けの初島が相変わらずキレイ。

朝焼けの初島

熱海駅からお隣の湯河原駅に到着。いつものように土肥実平像が迎えてくれます。意外にもバスの出発時間が数分後というタイミングの良さだったので急いで飲料水を購入しバスに乗り込みました。というのも以前に万葉公園に訪れたとき、近くのコンビニが「この先コンビニありません」という看板を出していたのを思い出したため、水だけは確保しなければと思いました。これまで事前準備なしのだらしなさから何度辛い思いをしたことか、頭をよぎります。

湯河原駅前にある土肥実平夫妻の像
バスからの景色

奥湯河原温泉郷


バス停・奥湯河原に到着。バスを降りた途端、そもそも湯河原にいたのに、そして昨日から熱海にいたのに、さらに空気が違うのが一瞬で伝わってきました。さすが奥湯河原。そしていきなり視界が紅葉で埋め尽くされます。

奥湯河原温泉郷
奥湯河原温泉郷

この辺りは奥湯河原温泉郷といってホテル・旅館、そして別荘などが建ち並んでいるエリアなのでとても整備されています。いつかこの辺りにも泊まりに来たいと思わずにはいられません。

振り返ったところ
振り返ったところ

天照山ハイキングコース


奥湯河原温泉郷エリアを抜けると天照山ハイキングコースの入口となります。ちなみにここにもバス停がありますが、もしかしたらここまで来るバスの本数は少ないのかもしれません。そして危惧していた飲料水問題は、ハイキングコース入口手前に自動販売機がありました。種類にこだわらなければ、最悪ここでも飲料水を確保できるようです。

天照山ハイキングコース入口
振り返ったところ

川が流れています。以前に熱海と湯河原の境界線となる千歳川沿いを散策しましたが、この川筋、地図を見るとその千歳川に繋がっています。しかし万葉公園の辺りからこの川筋を藤木川と呼ぶので、この天照山ハイキングコースに流れる川は藤木川、もしくはその支流かと思われます。今日のハイキングコースはこの藤木川に沿うように歩きます。

天照山ハイキングコース入口

丘陵を登るように進むと、赤・黄だらけだった視界がしばらく落ち着きます・・

天照山ハイキングコース

・・と思ったのも束の間、すぐに紅葉した木々が現れます。

天照山ハイキングコース
天照山ハイキングコース
天照山ハイキングコース
天照山ハイキングコース

しばらくすると鳥居が現れました。天照山神社のものであることは明白です。「意外に早く着いたなぁ」なんて現地で思いましたが、ある意味ここからがハイキングコース本番だということが後でわかりました。

鳥居

鳥居をくぐると道の様相がガラッと変わります。いつものことなのか、もしくは今年は台風19号の影響があったからなのかわかりませんが、倒木や道の補修部分などが目立ちます。

天照山ハイキングコース
天照山ハイキングコース

何かあきらかに不自然な平場があったので向かってみると、どうやら川の水量が多いときはきっと川が流れているのだろうという川底部分でした。

不自然な平場

近づくと、やはり、温泉地・湯河原ですから、前回の西伊豆ジオパークめぐりでも見かけた怪しい色の鉱石類がたくさん転がっていました。砂金採りとかできるんじゃないかってぐらいの雰囲気です。ちなみに下画像の中央に写っている赤い石は鉄分の塊で、天正金鉱のガイドさんに、業界用語で「赤玉」というのだと教えてもらいました。思わず持って帰りました(笑)。見る人によってはただの石コロですが、火山・温泉の知識を得るとこれらが宝石に見えてきます。

藤木川沿いの鉱石類

ちなみにこの辺り、垂直の崖があったりして、そこに川が流れているのでちょっとした滝になっているんですよ。

5mぐらいの落差

そして相変わらず素敵な紅葉が視界に入ります。

天照山ハイキングコース

藤木川沿いを歩いてきましたが、橋が架けられているのでようやくこの川を渡るようです。そしてここから天照山神社までラストスパートのごとく、一気に登り坂です。

藤木川を渡る橋
藤木川
天照山ハイキングコース

絶えず赤・黄が視界に入るので、苔に覆われた倒木の緑が新鮮に映りました。何はともあれ、自然の色って美しい。

なぜか新鮮に見えた苔の緑色

しばらくして地形が落ち着き平らになります。またこの近くに去来の滝と呼ばれる場所がありますが、ただの段差のある川だったので割愛します。

地形が落ち着いたところ

鳥居が現れました。今度はその向こうに社殿らしき建物が見えるのでようやく天照山神社に到着したようです。

鳥居

天照山神社の縁起はよくわかりませんが、歴史は古くないようです。祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)とのこと。「だから天照山なのか」とここで気付きました。ということは天照山(てんしょうさん)ではなく天照山(あまてらすやま)とでも発音するのでしょうか。でも湯河原観光案内所で「てんしょうさん」と発音しても何も訂正されなかったので、たぶん「てんしょうさん」で正しいのだと思います。

天照山神社
天照山神社

そしてここにも不自然な地形がみられます。昔は池でもあったんでしょうかね。

天照山神社の不自然な地形

ここからさらに登ると白雲の滝などがあるそうですが、このまま奥に突き進んでも帰る術がないので引き返すことにしました。帰りは同じ道を戻るのにまた違った景色に見えるから素敵です。

天照山ハイキングコース
熱海温泉郷エリア

この後、このまま歩いてもみじの郷(池峰)ハイキングコースに向かいました。(追記:『奥湯河原・もみじの郷(池峰)ハイキングコース』アップしました。)

あとがき まだ続きがあった天照山


なかなか素敵だった天照山ハイキングコースでしたが、①天照山神社をさらに奥に行くと、②白雲の滝、そして天照山頂部に行き着くようで、周辺の山を望める見晴らしがあるそうです。さらに帰ってから調べてみると、天照山頂部のまた奥にある③大杉跡という場所は、源頼朝が石橋山合戦で敗れ逃れた末に隠れた場所だといわれています。それは以前に城山ハイキングで訪れたしとどの窟と同じ類でしょうから、その信憑性は置いといても、なかなか興味深い場所です。頼朝一行の逃走には山伏が先導していることを匂わす記述が吾妻鏡にみられます。箱根・伊豆山に連なるここ土肥(湯河原)も、修験に関する地域だったのかもしれません。

Google map 天照山
①天照山神社 ②白雲の滝 ③土肥大杉跡 ④大観山

しかもこの道筋、足を伸ばせば④大観山まで行けそうな雰囲気です。この日はゆっくり紅葉を見たかったので池峰に下りてきてしまいましたが、機会があれば、土肥の大杉跡、さらには大観山まで足を伸ばし、何か修験道の痕跡を見つけてみたいと思いました。但し、大観山の辺りが標高1000mに到達してしまうそうなので、壮大な道のりになりそうですけどね。

関連記事


奥湯河原・もみじの郷(池峰)ハイキングコース

奥湯河原・もみじの郷(池峰)ハイキングコース

『奥湯河原・天照山ハイキングコース』の後編、もみじの郷(池峰)ハイキングコースです。奥湯河原入口から丘陵を登り万葉公園に至る散策コースです。史跡はありませんが、想像していた以上の景色がそこに待ち受けていました!

城願寺|土肥実平の菩提寺|

城願寺|土肥実平の菩提寺|

吾妻鏡の序盤に登場する鎌倉の御家人で土肥郷(湯河原町)を領していた土肥実平の菩提寺・城願寺をご紹介します。また系図にも少し触れてみました。土肥実平の土肥は本来は「どい」ではなく「どひ」と発音するそうです。ですから皆さんもちゃんと土肥(どひ)...

【六方の滝】柱状節理の滝を見たくて湯河原梅林からハイキング

【六方の滝】柱状節理の滝を見たくて湯河原梅林からハイキング

伊豆の山で見た崖一面の柱状節理に感動していたところ、湯河原に柱状節理の滝(六方の滝)があると聞き、早速ハイキングに行ってきました。「幻の滝」「秘境の滝」などとネット上で囁かれている六方の滝ですが、個人的には「湯河原ぐらいで大げさな(笑)」と思っていた…

湯河原秘境ハイキング(湯河原梅林・六方の滝・天照山・不動滝)後編

湯河原秘境ハイキング(湯河原梅林・六方の滝・天照山・不動滝)後編

湯河原にある六方の滝へ訪れるため計画したハインキングでしたが、どうせなら不動滝にも行ってみたいと思ったことから、尾根道の無いまさに秘境をさまよい歩く壮絶なハイキングとなりました。しかしこれは、湯河原だけに、源頼朝が石橋山の合戦で逃避行したルートの一部を踏...

ブログ内検索

ブログ アーカイブ

お問い合わせ

名前

メール *

メッセージ *

QooQ