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烏帽子山(雲見浅間神社)ハイキング

2019/12/17

ハイキングコース 西伊豆

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烏帽子山(雲見浅間神社)ハイキング


烏帽子山(雲見浅間神社)ハイキング

ジオパークをテーマに西伊豆へ行ってきました。土肥金山・安楽寺鉱湯・龕附天正金鉱・黄金崎公園・烏帽子山(雲見浅間神社)・室岩洞・沢田公園(白岩山岩壁窟画)など、魅惑の史跡が盛沢山でした。今回はその烏帽子山(雲見浅間神社)編です。

烏帽子山と呼ばれるこの尖った山、なんと、登れるんです。しかもこの山、学術的に火山の根といって、マグマの通り道だったところが隆起したものなんです。これは絶対に行ってみたい!と一目惚れしてしまいました。

基本情報①

〇名称 :雲見浅間神社
〇住所 :静岡県賀茂郡松崎町雲見386−2
〇料金 :無料
〇駐車場:有り


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基本情報②

コース名 :烏帽子山ハイキングコース
カテゴリー:ハイキング
出発地点 :雲見浅間神社
到着地点 :御嶽浅間宮
最低標高点:大よそ15m
最高標高点:大よそ160m
距離   :大よそ340m
所要時間 :大よそ15分
体力消耗度:1/5

国土地理院の地理院地図

烏帽子山と雲見浅間神社


標高162mの烏帽子山は、上記したように、かつて海底火山の地下にあったマグマの通り道が地上に姿を現した火山の根(火山岩頸)です。そしてその烏帽子山の山頂には雲見浅間神社が祀られています。

沢田公園から見た烏帽子山

全国にある浅間神社の大よそは木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)が祀られていますが、ここ雲見浅間神社ではその姉の磐長姫尊(いわながひめのみこと)のみが祭神として祀られています。神社の創建時期などの詳細な記録は不明ではあるものの、烏帽子山のこの形状からも、古より修験者らが寄り付いていたことは想像に難くありません。

烏帽子山付近から眺めた富士山

烏帽子山が晴れる時には富士山が雲に隠れ、逆に富士山が晴れる時には烏帽子山付近の天候が悪くなるという言い伝えが地元にあるそうです。神話における磐長姫尊と木花開耶姫命姉妹の微妙な関係が生んだ逸話なのかもしれません。

烏帽子山


この日は修善寺から県道136号線を通って賀茂郡松崎町雲見にある烏帽子山に訪れました。少し手前に車を停められるスペースがあったのでその烏帽子山の全景を撮ってみました。事前の資料で見たとおりの姿。

烏帽子山

入口に車を停めると、案内板に「ロッククライミング禁止」とありました。ということはそんなことをやっていた人がいるということでしょう。世の中色んな趣味の人がいるんですね。

烏帽子山案内図

現地案内板によれば、石段を130段登って拝殿、そこからまた320段登って山腹に中ノ宮、そして頂部に本殿とあり、またその上に展望台があるそうです。歩行時間は登り45分とのこと。でも実際は15分ぐらいで登れました。それでは、入口の鳥居をくぐっていざ出発です。山登りというより神社の境内といった雰囲気。

入口の鳥居
拝殿が見えてきた

拝殿に到着。奥にスペースがあって駿河湾と富士山を望めます。「富士山が見れて良かった」となるところですが、こちらに来ると普通に市街地からも富士山が見えるので有難みが薄れてしまいます。実際にもこの日は伊豆長岡に泊まっていましたが、普通に富士山を眺めながら町を歩いてきました。

拝殿からの景色 正面やや右に富士山

富士山の様子がいつもと違うと思ったら、白い帽子を被っていません。11月も終わりだというのに、雪が解けたんでしょうか、そんなことってあるんでしょうか。

拝殿から見えた富士山

それでは今度は石段320段を登って行きます。この山の形状ですから、ある程度は想像していましたが、この無理やり階段にした感がヒシヒシと伝わってきます。直線のはずなのにしなってますやん。

中ノ宮までの道のり
登りつめたところから


中ノ宮に到着。標高が高くなっただけ周りの景色がだんだん広がってきました。

中ノ宮
中ノ宮からの景色
中ノ宮からの景色


中ノ宮からは階段はなくなり、峠坂状に山道を登って行きます。ここでようやく山に登っている感じがしてきました。

烏帽子山


岩石がゴロゴロしているこの様相、いかにも修験者が好みそうな雰囲気です。絶対に山伏・修験者らがここに訪れていたでしょう。

烏帽子山


なんか面白い岩石が色々と落ちています。さすがマグマの通り道。地質の知識があれば、きっともっと面白いのだと思います。

何かわからないけど気になった石
何かの化石じゃねぇ?っていう石

なかでも下画像の縞模様の岩石が特に多かったのが印象的でした。そしてこの後に訪れた室岩洞の現地案内板に、伊豆石の説明として「海底火山の噴出物のうち、海底に降り積もった火山灰や軽石は海底に積もった際の縞模様などを残したまま、長い年月をかけて石へと姿を変えました。」という記述がありました。この下画像の縞模様の岩石が案内板が指す縞模様かもしれません。烏帽子山は海底火山のマグマの通り道で、長い間海底に沈んでいた場所が一気に隆起した訳ですから、どこか辻褄が合うような気がします。

縞模様の岩石

そして頂部に到着かと思いきや、烏帽子山をミニチュア化したかのような岩石がそこにありました。

頂部のミニ烏帽子山

本殿に到着。中ノ宮からまた標高が高くなっていて、周辺の景色がまた広大になってきました。展望台からの景色が楽しみ!

本殿
展望台

展望台に登るとそこには360度パノラマの絶景が待ち受けていました。

展望台からの景色
展望台からの景色
展望台からの景色
展望台からの景色


こちらは展望台からの富士山。烏帽子山と富士山では天気が異なるという逸話を紹介しましたが、向こうの天気は実際どうなんでしょうね。どう見ても快晴のような雰囲気ですけど。

展望台からの富士山


周辺を眺めていると何気に山容の整った、なんなら神奈備山とも表現できそうな山がいくつもありました。キレイな三角錐が形成されることに地質や土壌も関係あるのかと、ふと疑問に思いました。

展望台からの景色


こちらは千貫門といって、烏帽子山と同じくこちらもマグマの通り道が隆起したものです。浜辺から見ると海蝕洞のように穴が開いているそうです。またこの辺りに訪れる機会があれば行ってみたいと思います。

千貫門


ということで、観光パンフレットで見て一目惚れした烏帽子山でしたが、思っていた以上に素敵なところでした。この山の形状からも、ロッククライミングとまではいかなくとも、それなりの傾斜があるのかと思っていましたが、道のりは意外にも普通の登山道でした。またマグマの通り道だったという土壌が凄いですよね。でもさらに地質の知識があればもっと楽しめたのかもしれないと思いました。

拝殿のパワースポットスタンプ

参考資料

土肥金山
南から来た火山の贈りもの 伊豆半島ジオパーク
伊豆市観光情報特設サイト

西伊豆の史跡

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