浄蓮の滝・浄蓮鉱山
伊豆の名所「天城越え」からも近い湯ヶ島に所在する浄蓮の滝に行ってきました。柱状節理フェチにはたまらない見事な滝と、隣接する浄蓮鉱山跡地で鉱石の見学をしてきました。伊豆のジオパーク(地質遺産)を十二分に体験できた一日でした。
基本情報
名称 :浄蓮の滝
住所 :静岡県伊豆市湯ケ島892-14
所要時間 :東京都心から車で大よそ2時間30分~3時間
概要
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国土地理院地図 |
伊豆ジオパークオフィシャルによれば、1万7000年前に噴火した鉢窪山と丸山から流れた溶岩によって浄蓮の滝と周辺の台地が形成されたそうです。
一方で浄蓮鉱山の情報は乏しく、操業時期は不明、そして少なくとも30年前以前には閉山していたとのこと。こちらでは金・銀を主に採掘していましたが、その他にも黄鉄鉱・閃亜鉛鉱・方鉛鉱・ウルツ鉱・水晶などが発見されています。
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浄蓮鉱山から見た鉢窪山(スコリア丘) |
浄蓮の滝
それでは、浄蓮の滝に到着。駐車場から数百メートル沢へ下りて行きますが、ということは帰りは登りなので、足腰の弱い方にはちょっと厳しめかもしれません。
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浄蓮の滝 |
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浄蓮の滝 |
見事な柱状節理(溶岩が冷えて収縮する際にできる柱状の岩)の滝です。そしていつもなのかわかりませんが、水量が凄過ぎて滝がビームのように写っていると思います。周辺が水しぶきだらけでとんでもないマイナスイオンでした。しかも滝壺が青くて素敵です。
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浄蓮の滝 |
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柱状節理 |
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キレイな滝壺ブルー |
ちなみに浄蓮の滝の駐車場は道の駅のようになっていて、お店が数件並んでいます。天城名物がワサビなので、ワサビジェラートをいただきました。これがですね、ただでさえワサビ味なのにさらに下ろしたての生わさびを乗っけて食べるとのこと。・・・本当に辛くて全然美味しくなかったです。ごめんなさい正直な感想です。
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あまぱん
※お知らせ
このあとスタッフが美味しくいただきました。
浄蓮鉱山
それでは、次に浄蓮鉱山跡地へ向かいます。ちょうど滝の向こう側となりますが、一旦車で国道に出て下るとすぐに右折できる箇所があるので、その先が浄蓮鉱山跡地となります。
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浄蓮の滝の上流 |
川を渡る橋の手前に何故か数台分の駐車スペースがあるので、そちらに車を停めさせてもらい、数件の民家がある集落を通り山へ入ります。目の前の川は浄蓮の滝の上流になるようです。
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こちらは人口の滝 |
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目の前の山が浄蓮鉱山 |
※注意
浄蓮鉱山跡地の現在の所有者については、特定できる公開情報を見つけることができませんでした。したがって、侵入・採石等の行為で生じたトラブルは全て自己責任です。
山に入る直前、野生の鹿が二頭いました。こちらが気付いた途端もの凄いスピードで逃げられてしまい、写真を撮ることができませんでしたが、アニメのバンビちゃんをそのままリアルにしたかのような可愛さでした。さらに、動物園でしか見たことのないサイズの巨大な蛇が目の前を通り過ぎていきました・・。「ここってそんな奥深い自然なの?」と、最近は熊の出没がトレンドなのでちょっと不安になってきます。
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石英の塊と微かに水晶 |
入山してすぐにズリ(採掘した鉱石を選別した残土)と思われる場所があり、驚くことに辺り一面石英だらけです。初心者には刺激が強すぎ。
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水晶! |
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輝いてないけど水晶? |
そして早速水晶を見つけました。初めてです。感激。大仁鉱山で石英(ごときで)を見つけて喜んでいた自分がレベルアップした気分です。
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浄蓮鉱山 |
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浄蓮鉱山 |
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浄蓮鉱山 |
奥に入って行くと、もの凄い自然。確かに、これなら鹿や大蛇がいても不思議じゃありません。美しい景色にちょっとしたハイキング気分。そしてこの平場・掘割・堀切地形、ここが鉱山だと知らなければ、城郭か何かだったのかと思ってしまうでしょう。
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