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高麗神社・大宮鉱山

2025/10/06

鉱山 埼玉 寺院 神社

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高麗神社・大宮鉱山

高麗神社・大宮鉱山
埼玉県日高市の旧高麗郡に所在する高麗神社と聖天院に行ってきました。そして同じく日高市にある巾着田曼珠沙華公園で夢にまで見た景色も堪能してきました。

基本情報

名称   :高麗神社・高麗山・大宮鉱山
住所   :埼玉県日高市新堀833
所要時間 :東京都心から車で大よそ1時間30分~2時間

巾着田曼珠沙華公園

この日は東松山市のホテルに泊まっていたので、9時前に巾着田曼珠沙華公園に到着することができました。まさにここは「夢にまで見た景色」としか表現できません。圧巻の500万本の彼岸花。
巾着田曼珠沙華公園
巾着田曼珠沙華公園
巾着田曼珠沙華公園
巾着田曼珠沙華公園
さすがに最後の方は「もうしばらく見なくてもいいや」となるほどのボリューム。そしてお昼前に帰ろうとしたときはやはり、駐車場待ちの車が列を成していました。凄い人気。というか、実は画像に人を入れないアングルを探すだけで苦労するほど人が多かったんですよ。

高麗神社

それでは、巾着田曼珠沙華公園から高麗神社に向かいます。車で5分もかからなかったと思います。巾着田曼珠沙華公園から高麗神社方面に歩いている方を結構見かけたので、普段から史跡めぐりをしている方からすれば歩ける距離なのでしょう。

『続日本紀』霊亀2年(716)5月16日条より「駿河・甲斐・相模・上総・下総・常陸・下野国の7国在住の高麗人1799人を武蔵国に遷し高麗郡を置く」とあります。したがって高麗神社とはその高麗人らが同年代頃に創建したものであり、また高麗郡(現在の日高市・飯能市周辺)もその高麗人らが開拓した土地となります。
高麗神社
高麗神社
高麗神社神楽殿
上述したように、高麗神社は元は高麗からの渡来人が建てたものなので、朝鮮色がみられるのかと思いきや、神楽殿などに朝鮮の民族衣装や資料が展示されていること以外、普通に日本の神社でした。何はともあれ、空気感の素晴らしい雰囲気の神社です。
水天宮への尾根道
高麗山からの景色
高麗山の山頂に水天宮が祀られているということで、ハイキング気分でちょっと登ってみました。
水天宮
鉱脈か?
頂部の平場にその水天宮が祀られています。江戸時代に勧請されたとありました。そしてここ高麗山は、大宮鉱山といって大正時代まで坑道による採掘が行われていたマンガン鉱山でもあるんです。確かに落ちている石が普通に石英だったので気になりました。ということで、その大宮鉱山を見学させてもらうことにしました。

高麗山・大宮鉱山

大宮鉱山への侵入に関しては、高麗神社側が参拝者の訪れることを想定していないのは明らかです。興味のある方は全て自己責任で。
大宮鉱山への道
一度境内を出て聖天院に向かうよう進んだ先に高麗神社・聖天院関係者が使っているのであろう尾根道があります。ですから山道とはいえ整備されていてキレイです。
石英らしき鉱物
すぐに石英らしき鉱物入りの石を発見することができました。さすが鉱山。これは期待できそうですね。
気が進まない藪
奥地はジャングル
しばらくすると沢が出現するので、沢に沿って奥地へ入ってみます。藪を通り抜けると、ジャングルのような自然となります。視覚的にというだけでなくほぼ沼地なので湿気により気温もまさにジャングルといった感じです。
大宮鉱山のマンガン鉱
しばらくするとそのマンガン鉱が普通に落ちています。そして先ほどからアブと蚊が凄くて立ち止まれません。一瞬でも立ち止まると餌食になります。抗口を見てみたかったし、岐路も見つけたのでもっと奥に行けそうですが、断念します。
大宮鉱山のマンガン鉱
マンガン鉱物(菱マンガン鉱、バラ輝石など)の表面は黒い石なのですが、割ると中からピンク色の鉱石が現れます。但し詳しい方によると、こちらのマンガン鉱はあまり色が濃くないそうです。確かにマンガン鉱と画像検索をするとキレイなピンク色のサンプルが表示されます。でも高麗山という神の山の石ですから、歴史家にとっては価値がありますよね。

聖天院

次は同じく高麗山を背負う高麗山聖天院勝楽寺に向かいます。歩いても行けますが、そちらにも駐車場があるのでお好きなように。

聖天院は、天平勝宝三年(751)に寂した僧侶・勝楽の菩提寺として聖雲と弘仁が建立した高岡寺(廃寺)を引き継いだ寺院だと考えられています。また資料によってニュアンスが異なり、若光の菩提寺として勝楽が建立したともあります。


ちょっとビックリ。思ってもみない場所でこんな豪華な寺院を拝観できるとは思いませんでした。しかも鎌倉寺社のように山の斜面に平場を造成し伽藍を配置する個人的に最も大好物な物件です。
聖天院
聖天院
境内からの景色
八角堂
多宝塔
地上から多宝塔のある最上階まで四段階構成となっており、八角堂のある平場以外は高麗神社同様いたって日本建築です。また興味深いことに、雪石と名付けられた巨大な石灰岩の塊があります。石質が同じように見えたので、もしかしたら粉砕して境内の景石に利用しているのではないかと思われます。さすが鉱山、便利ですね。
雪石(石灰岩の塊)

あとがき

高麗神社の存在を知ったのは、大磯の高来神社に訪れたときでした。高麗神社の由緒によれば、高麗王若光が大磯の海岸に上陸し、高麗人を連れ、ここ武蔵国高麗郷の地に辿り着いたとあります。「王氏姓を賜るような貴種が果たして関東に来るのだろうか」とずっと疑問に思っていました。ここ武蔵国高麗郷については未だよくわかりませんが、やっぱり大磯は関係ないような気がします。面白そうなのでもう少し掘り下げてみようと思います。それでは、今回も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
巾着田曼珠沙華公園で見かけたヤギ

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