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熱海・糸川の〈ブーケンビリア〉のみち・史跡みち

2019/06/23

ブーケンビリア 熱海

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熱海・糸川の〈ブーケンビリア〉のみち・史跡みち


この記事は、熱海の銀座町から来宮神社までを歩いたときの記録です。熱海名物のブーケンビリアが咲くみち、そして寺院が建ち並ぶ史跡みちをゆるりと堪能してきました。

Google map 熱海 青線=糸川
①親水公園 ②温泉寺 ③誓欣院 ④湯前神社 ⑤来宮神社

遊歩道が設置された川沿いにキレイな花が咲いていたので、そのまま川沿いの道を歩いていくと、お寺や神社に、熱海七湯に数えられる源泉跡まで現れてきました。「ナニここ?」とスマホで確認してみると、この道沿いの川が来宮神社に流れていた糸川だということがわかったので、そのまま来宮神社まで向かうことにしました。

親水公園から来宮神社まで大よそ1km程の行程ですが、花あり!史跡あり!の道なのであっという間の到着でした。また史跡があるということは、この糸川沿いの道は旧道、もしくは古道なのかもしれません。

糸川遊歩道


糸川は岩戸山に発し、姫の沢や市街地を経由し熱海港に流れる二級河川です。熱海銀座町区画で川沿いまで下りて歩けるようになっていて、河口付近では船の停泊している場所まで近づけます。

糸川
熱海港がすぐそこ
糸川

何やらキレイな花が咲いています。熱海市オフィシャルHPで調べてみると、ブーケンビリアという花なんだそうです。5月末から咲き始め7月頃まで見られるそうです。川沿い遊歩道はほんの200mぐらいなんですが、あまりのこの美しい景色に、200m以上のボリュームを感じました。

糸川
糸川
糸川
散っても美しい
糸川
糸川
糸川

ブーゲンビリアは、南米(ブラジル)産の熱帯性低木です。そして花のように見えるのは、苞(ほう=葉の変化したもの)と呼ばれるもので、その苞が3枚集まったその中心に咲いている小さな白いものが花なんだそうです。またブーゲンビリアには「あなたしか見えない」という花言葉がつけられているそうなので、大本命へのプレゼントに最適です。

ブーケンビリア

遊歩道はここまでみたいです。もう歩くところがありません。このままどこまでも続いていたらいいのにと、誰もがここで思うでしょう。

遊歩道の果て

川沿い遊歩道から上がってこのまま川沿いに歩いていくことにしました。建物と建物の間から山が見えます。山が見える、山があるってホント素敵です。

当たり前のように山が見える景色

温泉寺で脚下照顧


少し行くと何やらお寺が現れました。熱海だけにその名も温泉寺です。静岡新聞によると、後醍醐天皇の忠臣で、後に京都妙心寺第2世を継いだ藤原藤房改め授翁の開基とありました。ということは1300年代の開創じゃないですか、結構古いです。

温泉寺

山門をくぐった真下に、巨大な仏足石がありました。お釈迦様は偉大な存在だと知りなさいとでもいうことでしょうか。でもよく見ると自分の靴紐がほどけていることにここで気付きました。もしかしたら脚下照顧、自分を顧みなさいということかもしれません(笑)。

靴紐がほどけてますよ

境内には本堂、地蔵堂などの他、中世のものらしき石塔が置かれていました。そして地蔵堂は湯河原地蔵堂とありました。どんな由来があるんでしょう。

温泉寺

誓欣院


温泉寺を出ると今度はお隣に誓欣院(せいごんいん)というお寺。オフィシャルHPによると、善譽誓欣(ぜんよせいごん)上人により、承応三年(1654)に千葉常周の持念仏であった阿弥陀如来を本尊とし、当地に遷化し開山したとありました。

誓欣院

境内に入るとビックリ、紫陽花寺じゃないですか!しかもこんなキレイなのに誰もいないというオレだけの尾根道ならぬオレだけの紫陽花寺状態。少し前に行った明月院のあの混雑ぶりに、同じ紫陽花なのにと、ちょっと複雑な気持ち。

誓欣院境内
誓欣院境内
誓欣院境内
誓欣院境内

本堂の前にあるカエルの置物、これ泥牛庵で見たものと同じです。これって泥牛庵オリジナルじゃなかったんですね。

誓欣院境内

上宿


ちなみにこの辺りを上宿と云います。下画像は少し離れた銀座町から撮ったものです。寺院らしき建物があるのがわかりますよね、それが温泉寺です。そしてその奥にちょっと見えているのが誓欣院です。こうして見ると市街地真っ只中だということが伝わると思いますし、熱海の段々地形が把握できますね。

上宿
糸川沿い上宿の辺り

福道町


誓欣院を少し進むと勾配がやや急になってきます。糸川の流れに勢いが出てきました。道は糸川の流れに沿ったような、昔からの区画そのままなのような形状をしています。この辺りを福道町と云います。

糸川
福道町

来宮駅から続くバス通りに出るとこの辺りから熱海港などの遠景を望めます。曇っていなければ初島を望むことができます。歩いてきてそんなに登った感じはしませんでしたが、景色を見ると意外に高くなっていることに気付きます。ちなみにこの辺りは標高100mちょっとです。

バス通りの山が見える景色
熱海港が見える景色

来宮神社


そして来宮神社に到着。人気のスポットなので相変わらず賑わっています。そして何と言っても、樹齢2000年の大楠の重厚な存在感。何度来ても素晴らしい。

来宮神社
来宮神社の大楠

来宮神社のすぐ側に流れるこの辺りの糸川は、それほど人工的に制御されていないので、ちょっとワイルドになっています。

ワイルド糸川

ということで、糸川に沿って歩いていたらキレイな花やお寺を見つつ来宮神社まで到着することができました。いつもは仕事か!ってくらいスケジュールを詰め込んで史跡めぐりをしていますが、こういう風に偶然歩いていたら素敵なところだったというパターンもいいですね。そして、人生やビジネスも、ぶらぶらしてたらうまくいっちゃったとかならないですかね。

基本情報

名称:糸川遊歩道
住所:静岡県熱海市銀座町3−17(の辺り)

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