〈三浦義村の神社〉近殿神社
三浦一族の本拠地、横須賀市の大矢部に近殿神社があります。あまり聞いたことのない神社ですが、それもそのはず、こちらは三浦義村を祭神とする三浦半島限定の神社のようです。
近殿神社 |
基本情報
社号 :近殿神社祭神 :三浦義村
住所 :神奈川県横須賀市大矢部1−9−3
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近殿神社
横須賀市大矢部に所在する近殿神社は、満昌寺や薬王寺跡からも近く、大通りから入った丘陵部の行き当たりに所在しています。
境内は社殿と社務所があるだけのこじんまりとした敷地です。社殿の奥に石祠がいくつか置かれていて、三浦の家紋が刻まれたものがありました。
近殿神社 |
近殿神社 |
三浦の家紋が刻まれた石祠 |
近殿神社の読み方は「ちかどの」「ちかた」「ちかど」と色々あるそうです。『三浦半島の史跡みち』によれば、「鴨居に近戸神社、大津町に近片神社があったが、文字こそ違うが義村を指すようである」とありました。また意味として「衣笠城より最も近い殿という意であろうか」と同書の鈴木かほる先生は推測しています。
一方で『大矢部のはなし』によると、「大矢部村の総鎮守社は昔から浅間神社だったが、享和年間(1801~1803)に紀州藩家老三浦長門守為積によって近殿神社に替えられた」とあります。ですから義村を祀っているものの、この神社の創建はそれほど古くありません。
この『大矢部のはなし』から察するに、これは神社を整備した三浦長門守にとっての「近い殿」であったのかもしれませんね。
近殿神社 |
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