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熱海で十国峠・岩戸山・伊豆山ハイキング

2019/05/15

ハイキングコース 熱海

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熱海で十国峠(日金山)・岩戸山・伊豆山をめぐるハイキングをしてきました。吾妻鏡にも記されている源頼朝の二所詣ツアー(箱根神社・三嶋大社・伊豆山神社に参詣すること)を行うつもりでしたが、熱海には魅力ある史跡が沢山あったので丸一日を費やすことになりました。

行程


熱海駅からバスで十国峠まで向かい、岩戸山・伊豆山とまわる事前の計画に加え、さらにツツジが見頃だとのことで姫の沢公園からのスタートとし、最後にパワースポットとして名高い来宮神社まで足を運びました。グーグルマップのタイムラインによれば、この日の歩行距離は29km、そして歩行時間は3時間39分とのこと。

09:48 熱海駅出発
10:33 姫の沢公園
10:57 日金山東光寺
11:38 十国峠
12:55 岩戸山
14:35 伊豆山神社
15:25 走り湯
15:43 来宮神社
16:30 熱海駅到着

Google map 熱海
①熱海駅 ②姫の沢公園 ③日金山東光寺 ④十国峠 ⑤岩戸山 ⑥伊豆山神社本宮社 ⑦伊豆山神社本殿 ⑧走り湯 ⑨来宮神社

日金山(十国峠)の標高765mが最も高い地点となり、岩戸山・伊豆山と徐々に標高が低くなります。コース上は各地点に案内板が設置されているので道に迷うことはありませんでした。但し、岩戸山を下山してから伊豆山神社本宮までの間がわかりづらいので、これから行こうと思っている方は、駅ビルにある観光案内所でハイキング・マップをもらっておくといいかもしれませんよ。

姫の沢公園


熱海駅からバスに乗って姫の沢公園で下車。今日はこれより凄い景色はないんじゃないかというぐらいのいきなりのクライマックスな景色に圧倒されました。6万本ものツツジと伊豆半島の海岸線を望みます。あと伊豆大島も。

姫の沢公園からの圧巻の景色

それでは、日金山東光寺に向かいます。延々と登り坂が続きますがほんの10分程度だったと思います。後で気付きましたが、東光寺に直接向かう道と十国峠寄りに到着する道があります。こちら下画像は東光寺へ直接向かう道です。

日金山への道

日金山東光寺


日金山東光寺に到着。寺伝によれば、応神天皇四年(273)の創建で、本尊として祀られている延命地蔵菩薩像は源頼朝の建立とのこと。死者の霊の集まる山として信仰されてきた日金山には無数の石塔が道沿いに並べられていました。

日金山東光寺
日金山東光寺

十国峠


東光寺からまた少し登ると十国峠となります。このとき東光寺の奥に日金山三仙人塚と呼ばれる宝篋印塔があると現地案内板にあったのでそちらに向かいそのまま抜けると、墓苑になっていて、さらにそこから富士山と十国峠のケーブルカー駅が見えたので、そのまま墓苑を横切って行ってしまいましたが、もちろんこれは正規のハイキングコースではありません。

富士山と十国峠ケーブルカー駅
日本一贅沢なバックでツツジを撮影

十国峠の展望台に到着。わかっていたことですが、やっぱり富士山がこれだけ見えるって凄いです。でも行きの東海道線から見えた富士山には雲一つかかっていなかったのでそれだけがちょっと残念でした。それから今度行こうと思っている駒ケ岳・箱根元宮も見えます。あと真鶴半島も。

圧巻の富士山
駒ケ岳箱根元宮
真鶴半島

それでは岩戸山に向かいます。源実朝の歌碑を通り過ぎ、もう一度東光寺に戻ると姫の沢から登って来た道とは別の道があるのでそちらを進みます。そこは延々と続く圧巻の掘割道。

圧巻の掘割道

岩戸山


末代上人の供養塔を過ぎると景色が開け、岩戸山と石仏の道への分岐路となります。石仏の道を真っすぐ行くとちょうど正面に伊豆大島が見えるので、青い道を通って伊豆大島に行けるんじゃないかと思えてきました。石仏の道を行くと笹良ヶ台団地方面に向かうので下山することになります。

分岐路の辺り 向こうに伊豆大島

分岐路を岩戸山へと進み、しばらくすると頂部に到達しましたが、とてつもなくスペースの狭い頂部展望台でした。

岩戸山からの景色

それにしても、岩戸山は岩・石がゴロゴロしてます。やはりこれが名前の由来でしょうか。なんとも修験者が好みそうな雰囲気です。そして木々の隙間から富士山をまた望むことができました。っていうかさっきより雲引いてるじゃん!

岩戸山
岩戸山から見えた富士山

途中、手書きの小さな案内板に岩戸観音なる印しがあったので向かってみました。コースから外れるため道なのかどうかよくわからない道を藪を掻き分けしばらく進むとありました。露出した岩肌に観音さまが祀られています。なんか不思議な山ですココ。

岩戸観音

岩戸山エリアも終わりに近づいたところ、鉄塔が建てられている部分の木々が伐採されていたため景色を望めました。どこから見ても素晴らしい景色ばかり。

岩戸山からの景色

伊豆山神社


岩戸山からコンクリート舗装された車道を歩かされることしばらくして伊豆山神社の元宮・本宮社に到着。伊豆山神社の子恋の森公園エリアに入りました。

本宮社

子恋の森公園から伊豆山神社本殿に向かう道がいくつかあるようですが、伊豆山修験者に崇められていた白山社や行場跡を経て行きました。そしてようやく伊豆山神社本殿に到着。ここから見える景色からも、随分と山を下ってきたのだということが実感できました。標高は低いけど憧れの伊豆山神社からの景色です。

伊豆山神社
伊豆山神社からの景色

さて、伊豆山神社本殿の近くに市道が通っているのでそのままバスで熱海駅に帰るという選択肢もありますが、いえいえ、史跡めぐラーとしては上から下まで全てを堪能しないと伊豆山神社に行ってきたとは言えません。ということで、これから837段もある伊豆山神社参道の階段を下りて行こうと思います。なんか偉そうな感じで言いましたが、もしこれが登りであった場合そんなことしないでしょう。

終わりの見えない伊豆山神社参道

下りとはいえ、やっぱり837段もあると飽きるので途中で猫と遊んでみました。あんまり歓迎されなかったけど・・。

「オマエもうさっさと下りろよ」
「もう飽きたから行くね!」

走り湯


そして837段を下り終わると、横穴式源泉の走り湯という史跡があります。実はこれが837段も下りた目的でした。これまでに鎌倉遺構探索を通して色んな横穴を見てきましたが、温泉の横穴は初めてです。

走り湯

現地案内板によれば、70°の温泉が毎分100L流れているとのこと。横穴を入っていくとほぼスチームサウナ状態でボコボコ温泉が煮立っています。837段も下りてきた甲斐のあるとても面白い史跡でした。

走り湯

それにしても、伊豆山神社の境内は参道から本宮社までを含めるととてつもない広さになります。伊豆山神社から向かっていたらこれまでの行程を全て登りで行く訳ですから、伊豆山神社だけで体力を奪われていたかもしれません。

来宮神社


もう結構疲れましたが最後にせっかくなので来宮神社にも行ってみようと思い、バスで向うことに。樹齢2000年の圧巻の御神木・大楠にしびれました。

来宮神社大楠

境内には巨石を祀る稲荷社や巨石の上に建つ弁財天など、こちらも伊豆山神社の白山社辺りと雰囲気が似ています。あと弁財天には北条氏の三つ鱗紋が。

来宮神社弁財天

熱海駅


この日は珍しくゆっくりしようと思い当日に宿を取りました。温泉にゆっくり浸かって美味しいものを食べて翌朝東京へ帰ることに。熱海って凄いイイ所ですね。

翌朝のホテルの部屋からの景色

熱海関連地図



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